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ゴルフ

渋野日向子に復活の兆し!「69」で回った最終日に「シビアな下りのスライス」を強気に打てた理由

THE DIGEST編集部

2020.11.16

怪我の功名か、足の裏の痛みを軽減するための対応が、ショットの安定感を生んだ。(C)Getty Images

怪我の功名か、足の裏の痛みを軽減するための対応が、ショットの安定感を生んだ。(C)Getty Images

 国内女子ツアーの『伊藤園レディス』最終日、この日が22歳の誕生日だった渋野日向子は5バーディ、2ボギーの69で回り、通算4アンダーでホールアウト。国内外を合わせて今季自己最高の23位タイで今大会を終えた。

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 まさに怪我の功名だったのではないか。今週、足の裏を痛めたことで思い切ったスイングができなかったという渋野。にもかかわらずいいショットを打ちたいがために、つい下半身に力が入ってしまった。当然のように足の痛みが増すことになり、それを避けようとしていつの間にか上半身主導のスイングになっていたのだ。

 好調時とは違うスイングになった分、アイアンショットでの距離感に狂いが生じた結果、必然的に長い距離のパットが残り、それがスコアを伸ばせなかった一因になっていた。
 
 ところが、この日は足に痛みを感じない程度で上半身と下半身をバランスよく使うことに意識を集中。上半身主導のスイングを解消できたことで、ショットのキレが少し戻ってきた。さらに、距離感に関しても一番手大きいクラブで打つなどコントロールショットを心がけたことで、誤差を小さくすることもできたという。それが心のゆとりを生んだのか、この日は風が強かったが、しっかりと風の計算をするだけの余裕が出た。実際、最終日にグリーンを外したのは3回あるだけで、初日、2日目よりもパーオン率がアップしている。

 ショットがよくなったことで、ゴルフ全体のリズムもようやく出てきたという。それは前日まで苦しんでいたパッティングに対しても好影響を与えた。渋野は「この2日間よりも最終日はリズムよくストロークできました」と言い切る。大事な場面でしっかりと決めたことがうれしかったのか、この日の収穫を聞かれると真っ先にパッティングの好調さを挙げたほどだ。

「ショートパットが若干強く打てるようになったんです。シビアな状況で下りのスライスを迎えても、自分のリズムを大切にストロークしたことで決めることができました」

 下りのラインは読みとストロークに自信がなければなかなか強く打てるものではない。それができたことで、一歩前進したと実感できたのだ。
 

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