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格闘技・プロレス

【TTT】ガッツ石島、“CRAZY KID”竹田誠志も合流した「渡鳥連合」に屈辱連敗…「12月は倍にして返す」

萩原孝弘

2020.11.16

TTTのリングにて秀旺とガッツの抗争は今もなお続いている。

TTTのリングにて秀旺とガッツの抗争は今もなお続いている。

 “インディー統一”を掲げるプロレス団体TTT(TOTAL TRIUMPH TEAM)「SCRAMBLE 8」が新木場で行なわれた。前大会同様、コロナ禍の中でも140人の上限いっぱいの観客が詰め寄せ、完売御礼の札止めとなった。

秀旺vsガッツの抗争が拡大

 ガッツワールド解散後、2018年のGOING-UPから抗争を続け、TTTの旗揚げ会見にも乱入したヒール軍「渡鳥連合」を率いる藤原秀旺。GOING-UP参戦時はスーツ姿にサーベル、引き連れる仲間も“秀・オブザ・イルミナティ”、秀・マリー=ウォーシュ、スーパードクター・秀など見た目もファイトスタイルも怪しい雰囲気のオンパレードで、インディマニアを中心にカルト的人気を博していた。

 TTT参戦と同時に「渡鳥連合」を結成し、派手なアロハシャツ姿でリング上でカードゲームに興じるなどやりたい放題。独特の世界観で周囲を唖然とさせる事も多いが、実力は折り紙つきで、前回大会ではヘビー級のガッツ石島を軽々と持ち上げ堂々のピンフォール勝ち。TTTでも圧倒的な存在感を示している。

 対するガッツ石島は2004年に「ガッツワールド」を設立。2018年まで団体の長として活躍し、その後もGOING UPを経てTTTでもトップとして君臨しているインディを代表するヘビー級レスラー。

 前大会で屈辱のピンフォール負けを喫したガッツは今回、セミで8人タッグで雪辱を期し「初めて秀旺に3つ取られてしまったので、同期4人で協力して必ず秀旺から3つ取り返したい。狙うは秀旺の首一つ!」と、SOSのバナナ千賀&ツトム・オースギに忍を加えた“2004年デビュー“の同期タッグを結成。しかし「渡鳥連合」もレギュラーの木村太輔と塚本拓海に“CRAZY KID”竹田誠志を助っ人に迎えさらに戦力アップし、試合前から大注目のカードとなった。
 
 前大会同様、入場時にリングにテーブルを持ち込み、今回は「黒ひげ危機一髪(昭和版)」を楽しむ木村、塚本と竹田。秀旺は派手な衣装が掛かったハンガーラックを場内に持ち込み登場。怒り心頭のガッツはリングインとともにテーブルを蹴り上げ、8人が各々場外戦を繰り広げるカオス状態に。

 試合中もソフビの戦隊人形を並べ悦に入る塚本、頻繁に衣装を変える秀旺、忍の尻に黒ひげを突き刺し発射させる反則攻撃…次々行なわれる常人には理解不能のプロレスに、ガッツ組もSOSの華麗な連携、忍のケブラーダ(尻は丸出し)、ガッツのパワーと正統派プロレスで立ち向かうが、最後は秀旺がガッツの背後から「ビデオ安売王」のジャンバーを被せ視界を奪うと、木村が丸め込み3カウント。経過はともかく軍配はまたしても渡鳥連合に上がった。
 

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