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ゴルフ

「完ぺきなイーグルパットでした」絶好調宣言の渋野日向子が2位発進!ゴルフを楽しむ心の余裕も戻ってきた【リコーカップ】

山西英希

2020.11.26

ショット、パットともに好調だった渋野。今季最高の2位スタートを切った。(C)Getty Images

ショット、パットともに好調だった渋野。今季最高の2位スタートを切った。(C)Getty Images

 国内女子ツアーの今年最終戦であり、今季3戦目の公式戦『JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ』初日、渋野日向子が1イーグル、3バーディ、1ボギーの68で回り、首位と1打差の単独2位につけた。

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 大会前日に絶好調宣言をしていた渋野にウソはなかった。先週はアイアンショットに不安を感じていたが、この日は多少の距離感に誤差があったものの、グリーンを大きく外すこともなく、終始安定したゴルフを見せていた。3つ奪ったバーディは全て1ピン以内に第2打、あるいは第3打をつけており、ショットの精度が上がっていることは間違いない。
 
 ただ、ショット以上に今回注目したかったのはパッティングだった。先週開催された『大王製紙エリエールレディスオープン』の決勝ラウンドでは、3日目に26パット、最終日に28パットと調子を上げていた渋野。本来ならその感触を今週も生かしたいところだが、開催コースである宮崎カントリークラブのグリーンはコウライなのだ。

 ただでさえベントグリーンと比べて芝目の影響を受けやすいのに、今年は温暖な気候のため、この時期でも芝が元気だという。つまり、夏場のコウライグリーンとほとんど変わらない芝目の強さを持つわけだ。微妙なタッチよりも、芝目に負けないようにしっかり打つことが要求されるだけに、その切り替えを上手くできなければ上位にいくことは難しい。

 そんな心配をあっさりと吹き飛ばすかのように、この日の渋野はパットを決めまくる。4番パー4で2・5メートルを沈めると、7、8番でも寄せワンでパーセーブする。圧巻だったのは9番パー5だ。ピンまで残り234ヤードから3番ウッドで放った第2打がグリーンをとらえる。カップまでは約7メートルのスライスラインが残る。2週前までの渋野は同じようなラインを迎えたときに、カップの手前からボールが右に流れていくような外し方をすることが多かった。いわゆるアマチュアラインに外していたのだ。しかし、このホールでは違った。しっかりとボールをヒットし、プロライン側からカップにねじ込んで見せた。「運もあったと思いますが、きれいに入ってくれましたね。完ぺきなイーグルパットでした(笑)」と顔を崩した。
 

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