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格闘技・プロレス

タイソン「効いたに違いない」と自画自賛の強烈パンチ。“天才”ジョーンズとドロー!

THE DIGEST編集部

2020.11.29

身体をフィットさせ、15年ぶりにタイソンがリングに帰ってきた。(C)Getty Images

身体をフィットさせ、15年ぶりにタイソンがリングに帰ってきた。(C)Getty Images

 現地時間28日(日本時間29日)、アメリカ・ロサンゼルスのステープルズ・センターにて、マイク・タイソンとロイ・ジョーンズのエキジビションマッチが開催された。

 タイソン54歳、ジョーンズ51歳と、2人とも年齢を重ねたものの、「史上最強の人間」とも言われるタイソンと、ヘビー級を含む4階級制覇の「天才」ジョーンズの戦いは世界中の注目となった。

 2分8ラウンド、グローブは12オンス(通常ヘビー級は10オンス)を使用し、ヘッドギアは着用せずに行なわれるスペシャルマッチ。ファイトマネーはタイソン1000万ドル(約10億4000万円)、ジョーンズ300万ドル(約3億1000万円)ともいわれ、ペイパービューの収入に応じてボーナスが加えられる。

 試合開始のゴングから、タイソンが15年ぶりの試合とは思えない軽快なステップを見せ、ジョーンズに重いボディで積極的な攻撃をしかける。2018年まで現役として戦っていたジョーンズも応戦するが、なかなかクリーンヒットは生まれない。
 
 両者とも8ラウンドまでリングに立ち続けた。終了のゴングが鳴った際にはジョーンズがふらつく場面も見られた。
 
 試合は非公式で勝敗はつけず、ジャッジの採点はないが、WBCが選ぶ元王者3人がリモート採点を行なうルールとなっており、結果はドロー(引き分け)に。

 終了後に行なわれたインタビューでは「引き分けでいい。みんなが喜んでくれたらそれでいい」とタイソンも納得の結果。ジョーンズ対し「俺のパンチが効いたに違いない。よく持ちこたえたよね」とねぎらい、自身の戦いに関しては「2分が3分のように長かった。今日は8R戦い抜けたことに喜びを感じている。長い時間持ちこたえられたことがよかった」とコメントした。

 ジョーンズは「大変だった。彼のパンチはやっぱりすごかった。ボディは重く、かなり効いた。ほんとにあれで体力が奪われたね」とタイソンのボディをたたえる。「またやりたいか」という問いには「難しいね、マイクのこと大好きだけど、パンチをくらうのは別のこと。家族の元に戻り、またあったら考えたい」と控えめに語った。

 インタビュアーがジョーンズをねぎらった際には「俺は15年ぶりだったんだぞ、彼は2年ぶりだ。俺のことを心配してくれよ!フックが痛かったよ…」とタイソンが割り込み“らしさ”も見せた。

 ボクシング界の歴史を作ってきた2人のレジェンドの戦いは、蓄積した年月と試合に向けた過程も含めて、多いに楽しませてくれたのでないだろうか。

構成●THE DIGEST編集部
 
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