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格闘技・プロレス

「定食屋から大規模レストランへ」“世界のCIMA”率いる #STRONGHEARTS が掲げる「全身全霊のプロレス」

萩原孝弘

2020.12.07

コロナ禍で活動の範囲が狭まったCIMAは小規模な“定食屋スタイル”で広く活動できるまでじっくりと爪を研ぐ。

コロナ禍で活動の範囲が狭まったCIMAは小規模な“定食屋スタイル”で広く活動できるまでじっくりと爪を研ぐ。

 メキシコでプロデビューし、今年でキャリア23年。闘龍門のヒールユニット“CRAZY-MAX”のリーダーとして、日本へ逆輸入された際には一大センセーショナルを巻き起こしたCIMA。「7月からメキシコに渡り、AEWやAAAなど海外を主戦場に」との計画を持っていたが、コロナ禍により白紙となった上に「3か月間試合はゼロ。長いキャリアの中で、ケガ以外なかった」との憂き目にあってしまった2020年。活動再開となっても「観客は会場の半分しか入れることができない。開催しても赤字がかさむだけ」と苦悩した。

 つらい時期の最中「家族経営の定食屋や街中華って潰れない」をヒントに「ストロングハーツのメンバーは6人で、現在実働は5人。身軽で小回りが効く」現状を鑑みて「観客は50人限定にした有人での配信プロレス」を実践。「コロナ禍ならではの“攻め方”」を続け、来たるべくアフターコロナでの「後楽園ホールや大田区体育館などでの大会。例えるなら“大規模レストラン”になれるように」と、今はじっくりと爪を研ぐ期間と捉える。
 
 そのためにも現在、大小問わず各団体に参戦する#STRONGHEARTSはポリシーとして「団体、場所、試合形式問わず、常に全身全霊プロレスで勝負」を掲げる。

 例えば「僕もそうでしたけどプロレス観戦後に仲間で語ることってあるじゃないですか。その時に『ストロングハーツの試合が一番すごかった。あいつらの試合は他と違った』との感想を持ってもらえるようにしたい。違いがあるからこそ招へいしてもらってる団体に恩返しができると信じている」との理想のもと「試合はもちろん、ちょっとした笑いを取るときでも、何をするにしても全身全霊でやり切る」ことが重要だと説いた。

「全身全霊やることで力になる。苦労している時だからこそ全身全霊がより大切になる。この経験が、後の大勝負の時に答えが出ると確信している」とキッパリと言い切った。

 #STRONGHAERTS は、TーHawk曰く「志が同じ者たちが自然と集まった」メンバー構成。ベクトルを同じくする強さと華やかさを兼ね備えたユニットは、今日も何処かで「全身全霊のプロレス」を披露する。世界のリングで暴れ回るその日のために。

取材・文● 写真/萩原孝弘

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