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ゴルフ

セキ・ユウティンの優勝で幕を閉じた新人戦。多士済々なルーキーたちは明るい未来を予感させた

山西英希

2020.12.17

優勝したセキ・ユウティンは賞金ランキングでも50位と健闘した。(C)Getty Images

優勝したセキ・ユウティンは賞金ランキングでも50位と健闘した。(C)Getty Images

 プロテストに合格した選手とLPGAの入会を承認された選手が参加する『JLPGA新人戦 加賀電子カップ』が、12月10~11日の2日間、千葉県のグレートアイランド倶楽部で開催された。これまではプロテストと同年での開催だったが、昨年からプロテストを11月に行うようになったため、例年よりも1年遅れとなった。

 開催が遅れたことで、今年はレギュラーツアーで経験を積んだ選手が増えた分、激戦が予想された。レギュラーツアーで優勝を飾った、古江彩佳、西村優菜、笹生優花の3人は、『全米女子オープン』に出場したため欠場。それでも今年の開幕戦の『アースモンダミンカップ』で3位タイに入った田中瑞希、『デサントレディース東海クラシック』、『スタンレーレディス』で5位タイに入った宮田成華、プラチナ世代の安田祐香、吉田優利、澁澤莉絵留、新世紀世代の西郷真央、山下美夢有などバラエティに富んだ顔ぶれが揃った。
 
 初日は山下が単独首位に立ったが、最終日に逆転優勝を飾ったのがセキ・ユウティンだ。中国籍の22歳だが、生まれは日本の福井県で4歳まで暮らしていたという。16年には中国ツアーで賞金女王となり、国内ツアーでは17年に32試合に出場し、賞金ランキング78位になっている。昨年はステップアップツアーの『日医工女子オープン』で優勝。ファイナルQTでも9位に入り、今季の出場権を得た。今年の最高順位は11位タイながらも、賞金ランキングでは50位と健闘しており、経験と実力を考えれば今回の優勝も十分うなずける。

「今後はもっと飛距離を伸ばして、アプローチの精度を上げたいですね。来年はレギュラーツアーでも優勝を飾れるように頑張ります」と力強く語っていたセキ・ユウティン。シーズン中は、予選落ちしても決勝ラウンドをテレビで観戦し、他のプレーヤーの攻め方などを参考にしたり、自己啓発の本を読んでメンタル力アップに役立てたりと努力家の一面も持つ。ルックス的にも可愛らしく人気もあるだけに、さらに実力をつけてくれば、”ポスト”イ・ボミの最右翼といえるだろう。
 

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