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ゴルフ

セキ・ユウティンの優勝で幕を閉じた新人戦。多士済々なルーキーたちは明るい未来を予感させた

山西英希

2020.12.17

安田は背中痛に悩まされて約1か月ほど離脱を強いられるなど、不本意なルーキーイヤーだった。(C)Getty Images

安田は背中痛に悩まされて約1か月ほど離脱を強いられるなど、不本意なルーキーイヤーだった。(C)Getty Images

 また、2位、3位に入った山下、西郷の新世紀世代コンビだが、ともに19歳ながらレギュラーツアーでも健闘している。山下は『スタンレーレディス』で5位タイに入り、賞金ランキングは53位。身長150センチと小柄ながら、パーオン率では72・52%(14位)と高い数字を残している。西郷にしても今季は開幕戦となった『アースモンダミンカップ』で5位タイ、2戦目の『NEC軽井沢72ゴルフトーナメント』で単独5位と好ダッシュを見せた。途中から背中痛に悩まされたことと、スイング中に下半身を上手く使えなくなっていたことで上位に顔を出す機会こそ減ったが、賞金ランキング33位で今年を終えたのは立派だったといえる。
 
 そして4位に入った安田だが、9月ぐらいから自身初の背中痛に襲われ、1か月ほど試合を休むなど満足のいくシーズンではなかった。自己採点では60点というように、10試合に出場して最高順位が14位タイと言う成績には悔しさしか残らない。来年に向けて、まずはしっかりと体のケアを行い、フル参戦できるぐらいの体力をつけることが課題となる。それさえクリアできれば、同い年の古江や西村にひけをとることはないだろう。

 今大会には出場していないが、古江、西村、笹生の3人が今年のツアーで5勝を挙げたことは同期のプロにとって大きな刺激になっているのは間違いない。当然のように彼女らに追いつけ、追い越せの精神でこのオフを過ごすだろう。2021年は今大会に出場した選手の中から活躍する選手が出てくる可能性は十分にありそうだ。

文●山西英希
著者プロフィール/平成元年、出版社に入社し、ゴルフ雑誌編集部所属となる。主にレッスン、観戦記などのトーナメントの取材を担当。2000年に独立し、米PGAツアー、2007年から再び国内男子、女子ツアーを中心に取材する。現在はゴルフ雑誌、ネットを中心に寄稿する。
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