2020年のスポーツ界におけるトピックスを『THE DIGEST』のヒット記事で振り返る当企画。今回は、K-1からRIZINに移籍し、その第1戦目に那須川天心との試合が決まった皇治の記事。自らの思いを躊躇なく言葉にする皇治に対し、那須川もこの試合に対してヒートアップ。結果的に今年、現時点までの格闘技の試合で最も大きな盛り上がりを見せることとなった…。
記事初掲載:2020年9月23日
――◆――◆――
8月9日、ぴあアリーナMMで開催された『RIZIN.22』でリングに上がり、参戦へ向けての挨拶をした皇治。その時、実況席で解説をしていた那須川天心を引っ張り出し、対戦要求をした。その時の気持ちを「ええ感じでしたよ。歓声はもちろん、罵声も多くてK-1に出始めた時を思いだしました」と語る。
また、天心戦対し「格闘家として自分より上で調子こいてる奴に挑むのは当たり前やからです。あと天ちゃんとやって今日本で盛り上がるとなったら1人除いて俺しかいないからです。格闘技界、世間が盛り上がるなら何でもしますよ」と、こだわりをみせる。
7月18日に行なわれた、K1からRIZINへの移籍記者会見では、「(天心対武尊は)ファンがホンマに1番、望んでいるカード」と口にし、武尊に“自分の名前を都合よく使うな”とツイッターで発信されるなど波紋を呼んた。皇治がRIZINに移籍したことで、夢の対決が遠のいたという声もあったことについて、「何故遠のくんですか? これで遠のくなら彼らのファンとの約束はその程度やったってことですよ。彼らはファイターである前に人間。誰の人生でもない。彼らの大切なたった1回の人生。己が公の前で口にしてファンと約束したなら守るのが当然。守らんかったら後悔しますよ。俺は守り方を示しただけ。いつまでも大人の事情や団体のせいにしても何も始まらない。己でリスク背負って動くしかないんですよ。それができないなら簡単な話、口にしなきゃええんですよ。いつまでファンを待たすんやと。それはあの2人に言えることですけどね。リングで闘ってるだけやなく己で決断しないと。まあ初めに喧嘩売ったんわ、天ちゃん(那須川)やから、天ちゃんがK-1にいったらええがなって話でもありますけどね(笑)。もう、俺はこれ以上彼等には言うことないですよ」と、この2人の戦いに関しての言及に終止符を打つ宣言をした。
また、RIZINの榊原信行CEOの「(皇治に)振り回されてる」「化けの皮が剥がれる前にやりたいのか?」と、彼のキャラクターをあおるような発言には「バラちゃん(榊原氏)は、ホンマええ人。カメラ回ってるときにけったいなこと言いはるから(笑)。化けの皮剥がせるもんならはよ剥がしてほしいですわ。おとなしくしときたいもん。まぁ、皆がおとなしかったら何もおもろないよ。せやから バラちゃんは俺に感謝しいと(笑)。俺が来るだけでこんな盛り上がるんやから…」と、親しみを込めて評する。
K1からの移籍に多額の違約金が発生する中、決断を後押ししてくれた榊原氏に皇治は感謝し、榊原氏も皇治のキャラクターを最大限に引き出そうとプロデュース能力を発揮する関係を築いている。
記事初掲載:2020年9月23日
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8月9日、ぴあアリーナMMで開催された『RIZIN.22』でリングに上がり、参戦へ向けての挨拶をした皇治。その時、実況席で解説をしていた那須川天心を引っ張り出し、対戦要求をした。その時の気持ちを「ええ感じでしたよ。歓声はもちろん、罵声も多くてK-1に出始めた時を思いだしました」と語る。
また、天心戦対し「格闘家として自分より上で調子こいてる奴に挑むのは当たり前やからです。あと天ちゃんとやって今日本で盛り上がるとなったら1人除いて俺しかいないからです。格闘技界、世間が盛り上がるなら何でもしますよ」と、こだわりをみせる。
7月18日に行なわれた、K1からRIZINへの移籍記者会見では、「(天心対武尊は)ファンがホンマに1番、望んでいるカード」と口にし、武尊に“自分の名前を都合よく使うな”とツイッターで発信されるなど波紋を呼んた。皇治がRIZINに移籍したことで、夢の対決が遠のいたという声もあったことについて、「何故遠のくんですか? これで遠のくなら彼らのファンとの約束はその程度やったってことですよ。彼らはファイターである前に人間。誰の人生でもない。彼らの大切なたった1回の人生。己が公の前で口にしてファンと約束したなら守るのが当然。守らんかったら後悔しますよ。俺は守り方を示しただけ。いつまでも大人の事情や団体のせいにしても何も始まらない。己でリスク背負って動くしかないんですよ。それができないなら簡単な話、口にしなきゃええんですよ。いつまでファンを待たすんやと。それはあの2人に言えることですけどね。リングで闘ってるだけやなく己で決断しないと。まあ初めに喧嘩売ったんわ、天ちゃん(那須川)やから、天ちゃんがK-1にいったらええがなって話でもありますけどね(笑)。もう、俺はこれ以上彼等には言うことないですよ」と、この2人の戦いに関しての言及に終止符を打つ宣言をした。
また、RIZINの榊原信行CEOの「(皇治に)振り回されてる」「化けの皮が剥がれる前にやりたいのか?」と、彼のキャラクターをあおるような発言には「バラちゃん(榊原氏)は、ホンマええ人。カメラ回ってるときにけったいなこと言いはるから(笑)。化けの皮剥がせるもんならはよ剥がしてほしいですわ。おとなしくしときたいもん。まぁ、皆がおとなしかったら何もおもろないよ。せやから バラちゃんは俺に感謝しいと(笑)。俺が来るだけでこんな盛り上がるんやから…」と、親しみを込めて評する。
K1からの移籍に多額の違約金が発生する中、決断を後押ししてくれた榊原氏に皇治は感謝し、榊原氏も皇治のキャラクターを最大限に引き出そうとプロデュース能力を発揮する関係を築いている。