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やはり主役はこの男!西田有志が獅子奮迅の活躍で天皇杯初優勝に貢献。スパイク決定率、サーブ効果率とも圧巻の数字

THE DIGEST編集部

2020.12.20

「お客さんにいいところを見せようと意気込んでいた」という西田が、期待通りの働きを見せた。写真:田口有史

「お客さんにいいところを見せようと意気込んでいた」という西田が、期待通りの働きを見せた。写真:田口有史

 2020年も、やはり主役はこの男だった。

 昨日の女子に続き、20日に東京・大田区総合体育館で開催された天皇杯・皇后杯全日本バレーボール選手権大会男子決勝は、ジェイテクトSTINGSとパナソニックパンサーズが対戦した。昨シーズンのVリーグ決勝も同カード、奇しくも再戦となったが、2月のVリーグ決勝は無観客で行われたのに対し、2020年最後の公式戦となった天皇杯決勝は50%の制限はありながらも観客を入れて試合が行われた。

 この状況に、一番燃えていたのがジェイテクトのエース、西田有志だ。

「お客さんの前で決勝を戦えるのは、人生初めてなのでとても楽しみだった」と言うように、第1セット中盤、まずはサーブで試合を動かした。

 11-11と拮抗した展開で西田にサーブ順が回ってくる。「お客さんにいいところを見せようと意気込んでいた」という西田は、昨秋のワールドカップを彷彿させる強烈なジャンプサーブで連続サービスエース。14-11とパナソニックを突き放し、終盤にも西田のスパイクで得点を重ねたジェイテクトが25-20で第1セットを先取した。
 
 しかし過去4度の優勝を誇るパナソニックも負けていない。西田と同じくオポジットで日本代表の大竹壱青や、ポーランド代表の主将も務めるミハウ・クビアクを中心にした攻撃で得点を重ね、ジェイテクトを追いかける。ジェイテクトも第1セット同様にサーブで得点するが、パナソニックの大竹もそれを上回るジャンプサーブで得点を重ね、第2セットは25-23でパナソニックが奪取した。

 セットカウント1-1で迎えた第3セット、再びジェイテクトに流れを引き寄せたのはやはり西田だった。2枚、3枚と並ぶブロックをものともせず、強烈なスパイクで得点したかと思えば、クビアクのスパイクを自らブロック。25-13と大差をつけて第3セットをジェイテクトが取り返し、第4セットも強烈なジャンプサーブで連続得点。攻撃でも強烈なスパイクだけでなく、ブロックの後ろや空いたスペースに落とす軟打もうまく織り交ぜパナソニックを翻弄する。終盤にはバックアタックで得点を重ね、西田のスパイクでマッチポイントとしたジェイテクトが25-22で第4セットを連取し、セットカウント3-1で天皇杯初優勝を成し遂げた。
 

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