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ゴルフ

原英莉花がジャンボから掛けられた“金言“集「誰でもラッキーで勝つことはある」「英莉花はパッティングさえ良くなれば…」

山西英希

2020.12.22

高校時代から指導を仰ぐジャンボの助言は、原にいつも気付きをもたらしてくれるようだ。写真:産経新聞社

高校時代から指導を仰ぐジャンボの助言は、原にいつも気付きをもたらしてくれるようだ。写真:産経新聞社

 今年の国内女子ツアーで『日本女子オープン』と『JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ』の公式戦2試合を制し、昨年から大きく飛躍した原英莉花。その陰には、彼女にとっての節目でアドバイスを送ってきたジャンボ尾崎の存在があった。どのような言葉を贈ってきたのか改めて振り返ってみよう。

「何なんだよ、お前は! どうして崩れたのか、反省しなさい!」
――18年4月 ステップアップツアーの『ラシンク・エンジニア/RKBレディース』でプロ初優勝を飾った報告にいった時の第一声。

 実質ツアー1年目となったこの年、下部ツアーであるステップアップツアーの開幕戦に勝利した原は、ジャンボからほめられるものと思いながら報告にいったが、まさかのカミナリを落とされたという。理由は優勝した前週に出場したレギュラーツアーの『アクサレディス』で最終日を6位タイの好位置で迎えながら、スコアを伸ばせず、16位タイに終わっていたからだった。その裏にはすぐ調子に乗る原の性格を考え、下部ツアーで優勝したぐらいで喜んでいるんじゃない、お前の主戦場はレギュラーツアーだろという思いが込められていた。浮かれ気分が一気に吹っ飛んだという原は、同年のプロテストに合格しただけでなく、賞金ランキング38位に入り、初シードを獲得した。
 
「誰でもラッキーで勝つことはある。大事なのは2つ目の勝利をとらえにいかなくてはならない! それが一番大事!」
――19年6月 『リゾートトラストレディス』でツアー初優勝を飾った際に、原に贈ったメッセージ

 ゴルフ界では初優勝よりも2勝目のほうが難しいと言われるが、そのことを真っ先に伝えた言葉。やはり、原の性格を知っているからこそ、安心するなという意味が込められている。この年は春先から調子が上がらず、優勝争いに絡むことが少なかった原だが、4月にはジャンボからダウンスイングでクラブが寝て下りてくることを指摘されたことでショットの調子を取り戻しつつあった。さらに、原のパッティングが今一つだったことに気づくと、1インチ長いパターをトーナメント会場に送り届けた。この時、原は「もっと姿勢をよくして視野を広くしなさいという意味が込められていると思います」と語っていたが、要所で修正するヒントをもらっていたからこその勝利だった。
 

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