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ゴルフ

原英莉花がジャンボから掛けられた“金言“集「誰でもラッキーで勝つことはある」「英莉花はパッティングさえ良くなれば…」

山西英希

2020.12.22

「お前、そんなにトップの位置が低かったか? ここだよ」
――20年11月、『JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ』の前週に、原のスイングを見たジャンボからのひと言。

 前週の試合を足のケガで棄権した原。今年の最終戦を前にジャンボ邸にいったところ、原のスイングを見たジャンボからすぐにチェックが入った。バックスイングでクラブフェースを開きながら上げることで、スイング軌道がフラットになり、トップの位置が低くなっていたのだ。フェースを少し閉じ気味にしてアップライトの軌道で振ったところ、トップの位置も高くなり、イメージ通りのボールが打てるようになった。それを見て「お前も単純だな」と笑ったジャンボ。本戦では初日から首位を譲らない自身初の完全優勝を飾った。
 
 ジャンボと原はコーチと選手の関係ではなく、あくまでも師弟関係である。したがって、手取り足取りで指導することはなく、その都度、必要最低限のヒントを与え、原自身に考えさせることが多い。技術的なことだけではなく、トレーニングやメンタルの重要性も説き、原が持つポテンシャルを引き出そうとしている。原もジャンボのことを心から尊敬しており、まさに理想的な関係だといえる。

【PHOTO】原英莉花が会心のメジャー初優勝!カップにキス、歓喜のガッツポーズ…日本女子オープン最終日の厳選フォトギャラリー

文●山西英希
著者プロフィール/平成元年、出版社に入社し、ゴルフ雑誌編集部所属となる。主にレッスン、観戦記などのトーナメントの取材を担当。2000年に独立し、米PGAツアー、2007年から再び国内男子、女子ツアーを中心に取材する。現在はゴルフ雑誌、ネットを中心に寄稿する。
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