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「身体の感覚を信じてやりきれた」羽生結弦、ここにあり!完璧な演技で他を圧倒【全日本フィギュア】

THE DIGEST編集部

2020.12.26

完璧な演技を披露し、5年ぶりの日本一を飾った羽生。写真:森田直樹/アフロスポーツ

 長野市ビッグハットで開催されている『全日本フィギュアスケート選手権』。26日、男子フリースケーティング(FS)が行なわれ、オリンピック2連覇中の羽生結弦が215・83点、合計319・36点をマークし、5年ぶり5度目の優勝を飾った。

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 最終滑走で登場した羽生は、三味線や琴など和風のテイストが入った『天と地と』の曲に合わせて、貫禄の演技を見せた。4回転ループ、4回転サルコー、4回転+3回転トゥーループなど完ぺきなジャンプなどを披露。音楽に合った優雅な演技で貫録をみせ、曲が終わると会場は盛大な拍手で包まれた。「文句のつけようがない、全て完璧な演技」と解説も思わず絶賛するほど。

 演技後、羽生は「ステップ4取りたかったなというのが正直な気持ちと、とりあえずスピンを丁寧に回れたので良かった」と自己評価。続けて、「練習してきたことを、しっかり信じて、自分の身体の感覚を信じてやりきれたのは大きい」とコメントした。
 
 演技をとおして「この世の中、戦わないといけないことたくさんありますけど、何か皆さんの中にちょっとした芯みたいなのが、向かっていく芯みたいなのが、見えたらよかったなと思います」と語った。

 来年開催予定の世界選手権について問われると「やれればなんですけどね」と苦笑い。続けて「とにかく何よりも世界が早く平穏が戻って、僕自身も平穏な暮らしをしたい」と率直な想いを口にした。

構成●THE DIGEST編集部