今季、アルファタウリでF1デビューする角田裕毅。3月下旬の新シーズン開幕に向け、現在は準備に余念がない。
日本で年末年始の休暇を過ごしていた20歳のルーキーは、1月22日にはイタリア・ファエンツァにあるチームのファクトリーを訪れ、シート合わせを行なっている。この模様は角田とチームがそれぞれSNSで紹介しているが、彼は「アクセルとブレーキの位置を教わりました」とジョークを綴り、チームは角田の新しい髪型に言及し「かっこいいじゃん!」と日本語で投稿するなど、雰囲気や関係の良さを感じさせた。
これを受け、欧州の各メディアは「角田がF1ドライバーとして本格的にスタート」と報じている。27日から2日間は旧型マシンを使ってのテストがイモラで行なわれる予定となっており、いよいよルーキーイヤーは慌ただしさを増していく。
3月12日からの3日間(バーレーンでのテスト)しか走行機会がなく、経験の少なさが不安材料とされていた中で、アルファタウリの配慮によって設けられたこのテスト以外に、さらに来月も23~25日に、「フィルミングデー(プロモーション用の撮影)」を含めてイモラでF1マシンに慣れる機会を日本人ドライバーは得ることとなる。
開幕戦(バーレーン・グランプリ)が近づくにつれて、ますます注目度が高まるであろう角田。ハーツのミック・シューマッハー、ニキータ・マゼピンとともに、世界最高峰の舞台に立つルーキーとして多くの期待を寄せられているが、それは運営も同様である。
かつてフェラーリのチーム代表を務め、今月よりフォーミュラワン・グループのCEOに就任したステーファノ・ドメニカリは、スポーツチャンネル『Sky Italy』のインタビューで、「今後我々は、並外れた主人公を各レースで目の当たりにするだろう」と自信を持って語っている。
新CEOの発言の根拠とは、絶対的王者のルイス・ハミルトン(メルセデス)を頂点として、これをマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を先頭に、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、カルロス・サインツJr.(フェラーリ)、ランド・ノリス(マクラーレン)、ピエール・ガスリー(アルファタウリ)、ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)という若き有能なドライバーが追うという体制が整ったからだ。
さらに、角田ら3人のルーキーがこれに加わることは、F4を底辺としたピラミッドを形成し、優秀なドライバーを育成するというFIAの長年の努力が実を結んだ結果ということであるという。
「これほど強く、若く、ダイナミックなドライバーのグループは、これまでになかった」とドメニカリCEOが絶賛する今季のドライバーラインアップの中で、チャンピオンシップの行方は非常に気になるところだが、同時に角田がどれだけ存在感を示せるか、そして主人公となれるかも、大きな興味のひとつだ。
構成●THE DIGEST編集部
日本で年末年始の休暇を過ごしていた20歳のルーキーは、1月22日にはイタリア・ファエンツァにあるチームのファクトリーを訪れ、シート合わせを行なっている。この模様は角田とチームがそれぞれSNSで紹介しているが、彼は「アクセルとブレーキの位置を教わりました」とジョークを綴り、チームは角田の新しい髪型に言及し「かっこいいじゃん!」と日本語で投稿するなど、雰囲気や関係の良さを感じさせた。
これを受け、欧州の各メディアは「角田がF1ドライバーとして本格的にスタート」と報じている。27日から2日間は旧型マシンを使ってのテストがイモラで行なわれる予定となっており、いよいよルーキーイヤーは慌ただしさを増していく。
3月12日からの3日間(バーレーンでのテスト)しか走行機会がなく、経験の少なさが不安材料とされていた中で、アルファタウリの配慮によって設けられたこのテスト以外に、さらに来月も23~25日に、「フィルミングデー(プロモーション用の撮影)」を含めてイモラでF1マシンに慣れる機会を日本人ドライバーは得ることとなる。
開幕戦(バーレーン・グランプリ)が近づくにつれて、ますます注目度が高まるであろう角田。ハーツのミック・シューマッハー、ニキータ・マゼピンとともに、世界最高峰の舞台に立つルーキーとして多くの期待を寄せられているが、それは運営も同様である。
かつてフェラーリのチーム代表を務め、今月よりフォーミュラワン・グループのCEOに就任したステーファノ・ドメニカリは、スポーツチャンネル『Sky Italy』のインタビューで、「今後我々は、並外れた主人公を各レースで目の当たりにするだろう」と自信を持って語っている。
新CEOの発言の根拠とは、絶対的王者のルイス・ハミルトン(メルセデス)を頂点として、これをマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を先頭に、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、カルロス・サインツJr.(フェラーリ)、ランド・ノリス(マクラーレン)、ピエール・ガスリー(アルファタウリ)、ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)という若き有能なドライバーが追うという体制が整ったからだ。
さらに、角田ら3人のルーキーがこれに加わることは、F4を底辺としたピラミッドを形成し、優秀なドライバーを育成するというFIAの長年の努力が実を結んだ結果ということであるという。
「これほど強く、若く、ダイナミックなドライバーのグループは、これまでになかった」とドメニカリCEOが絶賛する今季のドライバーラインアップの中で、チャンピオンシップの行方は非常に気になるところだが、同時に角田がどれだけ存在感を示せるか、そして主人公となれるかも、大きな興味のひとつだ。
構成●THE DIGEST編集部