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角田裕毅のアブダビ・テスト密着の様子をアルファタウリが公開!「フィルミングデー」は2月23~25日に

THE DIGEST編集部

2021.01.28

「ヤングドライバーテスト」では、エンジニアたちとのやり取りも行なった。(C)Getty Images

「ヤングドライバーテスト」では、エンジニアたちとのやり取りも行なった。(C)Getty Images

 今季、アルファタウリからF1に参戦する角田裕毅。ケーターハムの小林可夢偉以来、7年ぶりの日本人ドライバーとして注目と期待を集める20歳のルーキーは、3月下旬のシーズン開幕に向けて準備を進めている。

 1月27~28日には、少しでもF1に慣れるという目的で、イタリア・イモラで旧型マシンを使ってテスト走行を行なう予定であり、先日はファエンツァのファクトリーを訪れて、シート合わせも済ませた。

 デビュー戦に向けて徐々に慌ただしさを増していこうという中、アルファタウリは1月26日に、20分近くの長い動画を公式YouTubeチャンネルで公開した。それは先月15日にUAEのアブダビで開催された「ヤングドライバーテスト」でのもので、会場入りからの角田にカメラが密着している。

 この翌日に正式発表されたように、すでにF1昇格が決定しているであろう中でのテストであり、動画では「ドライビングの改善方法と、F1でワールドチャンピオンになる方法を君に教える」とチームスタッフから声をかけられている場面がある。
 
 アクシデントに備え、12秒以内にコックピットを離れるための練習では、冷静に行動することや外したステアリングを放り投げずに元に戻すことを指示されるとともに、「マシンを壊したらスタッフからこっぴどく叱られる」と冗談もまじえて注意を受けた。

 翌日のデビュー発表の会見では、F1のGの大きさに触れて「首の筋肉を強化しなければならない」と語っていたが、この動画の中でも走行前にストレッチとともに、ゴムひもを使っての首の鍛錬を行なっている。

 そしていよいよマシンに乗り込み、123周のロングラン。途中、マシンのフィーリングをエンジニアに伝える一方で、彼のドライビングによる車の反応を説明されるなど、すでに正式なドライバーとしてのやりとりが見受けられた。

 まだあどけなさを残す風貌で、人懐っこさも見せながら、積極的にスタッフに英語やイタリア語でコミュニケーションをとる姿が印象的な、この見応え十分な動画からも、日本人ルーキーの秘めた大きな可能性が感じられたものである。

 今後、角田とアルファタウリは、さらに2月23~25日にも、特別タイヤを使用しての走行距離100kmを上限とした新型マシンの走行が許される「フィルミングデー(プロモーション用映像の撮影)」を含めての練習機会をやはりイモラで設けており、以降、3月12日からバーレーンで3日間行なわれる全チーム参加のプレシーズンテストを経て、本番となる3月28日のバーレーン・グランプリを迎えることになる。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】アルファタウリが公開した「ヤングドライバーテスト」の様子
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