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格闘技・プロレス

【根岸S】馬券圏内から外れたのは2回だけ、信頼度が高いレッドルゼルが有力か

三好達彦

2021.01.30

室町ステークスで1着となったレッドルゼル。馬券圏内から外れたのは2回だけと、信頼度が高い。写真:産経新聞社 

室町ステークスで1着となったレッドルゼル。馬券圏内から外れたのは2回だけと、信頼度が高い。写真:産経新聞社 

 今年最初のGⅠレースとなるフェブラリーステークス(GⅠ、東京・ダート1600m)が3週間後に迫った。今週末にはその前哨戦に位置づけられる根岸ステークス(GⅢ、東京・ダート1400m)が行なわれる。今回はその勢力図を見ていこう。

 上位人気が見込まれるのはレッドルゼル(牡5歳/栗東・安田隆行厩舎)、タイムフライヤー(牡6歳/栗東・松田国英厩舎)、テイエムサウスダン(牡4歳/栗東・飯田雄三厩舎)の3頭だろう。

 レッドルゼルは出世が遅れて、重賞初出走が昨春7月のプロキオンステークス(GⅢ)になった。ここでは実績馬の厚い壁に阻まれて8着に敗れたが、室町ステークス(L)の勝利をステップに臨んだ12月のカペラステークス(GⅢ)では爆発的な末脚を繰り出して勝ち馬とはクビ差の2着に健闘。あらためてポテンシャルの高さを証明してみせた。大崩れがない堅実なタイプで、馬券圏内から外れたのは2回だけで、信頼度は極めて高い。ずっと1400m以下に絞って使われているように、1600mに距離延長となるフェブラリーステークスよりも、まずはここが全力投球の舞台だと見るべきだろう。
 
 タイムフライヤーは言わずと知れた17年のホープフルステークス(GⅠ)勝ち馬。その後は頭打ちの状態に陥ったこともあり、ダートに進路を変更したのが19年の夏のこと。転向3戦目の武蔵野ステークス(GⅢ)で2着に食い込んでダート適性の高さを見せる、昨夏にはエルムステークス(GⅢ)で約2年半ぶりに勝利を掴んだ。こちらは1600m以下のレースを使われたことがなく、スプリント戦の速い流れへの対応が鍵になる。

 テイエムサウスダンは2歳時に兵庫ジュニアグランプリ(JpnⅡ)を制している。昨春はオープンの2戦で大敗を喫したが、11月の霜月ステークス(オープン)で3着に入ると、今年1月のすばるステークス(L)を快勝。明らかに復調を示しつつ、JRA重賞初制覇をかけて駒を進めてきた。本馬も1600m以上のレースは一度経験したのみで、そこでは5着に敗れているだけに、この一戦を狙っての出走であることは疑う余地がない。
 

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