専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
その他

【スーパーボウル2021】バッカニアーズが史上初の本拠地開催で完璧勝利! チーフスの連覇を阻み、ブレイディは“歴代最多”7度目の戴冠!

THE DIGEST編集部

2021.02.08

 現地2月7日(日)、フロリダ州タンパのレイモンド・ジェームス・スタジアムを舞台に行われた第55回スーパーボウル。連覇を目指すカンザスシティ・チーフスと地元タンパベイ・バッカニアーズが顔を合わせた決戦は、バッカニアーズが31対9の圧勝で幕を閉じた。

「史上初」の快挙がいくつも達成された試合となった。

 バッカニアーズはNFL史上初めて開催地チームによるスーパーボウル出場、並びに制覇を達成。そして、これを牽引したのは他でもない、『GOAT(Greatst Of All Time』に称えられている史上最高のクオーターバック(QB)、トム・ブレイディだった。

 ブレイディは昨シーズンまでニューイングランド・ペイトリオッツに所属し、スーパーボウルに9回出場。史上最多6度の優勝に輝いてきた。新チームに移りながらも、引退していた盟友ロブ・グロンコウスキーらを招聘して文字通り一からチームを作り上げていき、この最高の舞台で「完成」させた。41歳184日でのスーパーボウル制覇は史上最高齢のことでもあった。

 対するチーフは、新世代のスーパースターとして人気を集めるQBパトリック・マホームズが主軸。横浜ベイスターズの投手でもあった父を持つマホームズは、類まれなる強肩とアスリート性を持ち味とし、ポケットパサーのブレイディとは対照的なプレースタイルでもある。
 
 果たして試合は、序盤からバッカニアーズの流れで進んでいった。最初にフィールドゴールで得点を挙げたのはチーフスだったが、すぐさまブレイディ&ゴロンコウスキーの“ペイトリオッツコンビ”で逆転。プレーオフでゴロンコがパスターゲットになったのは3試合でわずか7度。しかし、これが撒き餌だったかのようにパスがつながり、第1Qで7対3と逆転する。

 第2Qもランとパスを絡めた攻撃が次々とつながり、また焦ったチーフス守備陣も反則を連発。再びグロンコのラインを通して連続TDを決めてリードを広げ、前半戦最後には3つめのTDパスも決めて21対6と完全に流れをつかんだ。

 もっとも、バッカニアーズ守備陣も本当に素晴らしかった。マホームズをプロテクトするブラインドサイドのOL(オフェンス・ライン)の選手が故障離脱していたとはいえ、若きスターにプレッシャーをかけ続け、またLB(ラインバッカー)の寄せも速く、パスを通さなかった。

 後半戦もまったく流れは変わらず、バッカニアーズのいいところばかりが出て、チーフスの悪いところが浮き彫りになるような展開に。第3Q終盤にはほび勝利を手繰り寄せたバッカニアーズが完璧な試合運びで、31対9と勝利を収めたのだった。

 ブレイディは通算7回目のスーパーボウル制覇。これは当然、選手として最多であると同時に、ペイトリオッツ、グリーンベイ・パッカーズの球団通算勝利数(6)を超えても最多。もはや、彼が『GOAT』であることに異論を唱えることすら、ばからしいことのように感じてしまう。

構成●THE DIGEST編集部
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号