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「これだとオリンピックで戦えない」瀬戸大也、5か月ぶり復帰戦でV飾るも課題が浮き彫りに

THE DIGEST編集部

2021.02.04

5か月ぶりのレースで1勝目をあげた瀬戸。(C)Getty Images

5か月ぶりのレースで1勝目をあげた瀬戸。(C)Getty Images

 『ジャパンオープン』の初日が4日、東京アクアティクスセンターで行なわれ、女性問題で昨年末まで活動停止処分を受けていた瀬戸大也(TEAM DAIY)が、男子400メートル個人メドレー決勝で4分12秒57を記録し、優勝を飾った。

 昨年9月の『埼玉屋外AG大会』以来、およそ5か月ぶりの復帰戦となった今大会。予選からリオ五輪の金メダリスト萩野公介との競演となるも4分14秒98で泳ぎ、組1位、全体2位で決勝に駒を進めていた。

 迎えた決勝、集中した表情でスタート台に立った瀬戸は、積極的なレース展開をみせる。250メートル時点では2位以下を3秒近く離していたが、後半失速し、井狩裕貴(イトマン近大)らの猛烈な追い上げで優勝が危ぶまれたが、何とか逃げ切りフィニッシュ。2位に入った井狩は0秒34差の4分12秒91とした。

 レース後、瀬戸は「昨年の自分の行動により、家族をはじめ多くの関係者の皆さまスポンサーの皆さまには大変ご迷惑をおかけしたことと、日頃より応援してくださった方々にがっかりするような行動をとってしまい、本当に申し訳ございませんでした」と謝罪。
 
 続けて「久しぶりの試合でタイムは自分が目指すところではないんですが、まず1つ目の試合で勝てて良かった」とほっとした表情を見せ、「本当に泳げることに感謝の気持ちが強く、こんな自分でも応援してくださる方に、また結果で恩返しできるようにと自分の目の前のこと一生懸命泳ぎ切りました」とレースを振り返った。

 とはいえ、「かなり後半きつくなって12秒かかってしまったので、まだまだこれだとオリンピックで戦えない」と反省の言葉も。「あと200のバタフライと個人メドレーがあるので、レースを大切に1本1本頑張りたい」と抱負も口にしている。

構成●THE DIGEST編集部

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