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セナ、シューミ、二輪の帝王…角田裕毅ら2021年のF1ドライバーがかつて憧れた「アイドル」たち

THE DIGEST編集部

2021.02.16

セナ(中央)、シューマッハー(左)らレジェントたちに加え、珍しいところでは二輪の帝王・ロッシ(右)の名前も挙がった。(C)Getty Images

 2021年のF1は、世界から選りすぐられた20人の精鋭ドライバーによって争われるが、その年齢層は上が41歳のキミ・ライコネン(アルファロメオ)、下が20歳の角田裕毅(アルファタウリ)と例年以上に広い。

 先日は、角田が1歳の誕生日を迎える前に、ライコネンやフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)がF1にデビュー(2001年)したということが話題にもなった。また角田は、F1参戦が決定した後のオンライン会見で「8歳の時に富士スピードウェイでF1を観戦し、マクラーレンのルイス・ハミルトン選手を見て、いつかこの人と一緒に走りたいと思いました」と回想している。

 このように、F1ドライバーの多くは子どもの頃に憧れの存在を見つけ、その背中を追って成長し、現在では自身が世界中から憧れられる立場となったわけだが、イタリアのスポーツ紙『Gazzetta dello Sport』は、2021年のF1ドライバーたちの、かつての「憧れの存在」を紹介している。
 
 最も多くのドライバーに憧憬の念を抱かせたのは、3度の世界王者に輝いたアイルトン・セナ。ハミルトン(メルセデス)が彼の大ファンなのは有名であり、ピエール・ガスリー(アルファタウリ)は昨季のエミリア・ロマーニャ・グランプリでセナ仕様のヘルメットを着用し、先日はそれをセナ財団に寄付したほどである。

 シャルル・ルクレール(フェラーリ)、セルジオ・ペレス(レッドブル)、ダニエル・リカルド(マクラーレン)、そしてアロンソも同様。マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は「特別なアイドルはいない」としながらも、尊敬するドライバーとしてセナの名を挙げている。

 衝撃の死を遂げてから四半世紀以上が過ぎてもなお、後世のドライバーたちを魅了し続けているセナの偉大さが、改めて窺えるというものだが、そんな彼に続くのは、セナ亡き後のF1を牽引したミハエル・シューマッハーだ。史上最多タイの7度の世界制覇を果たしたドイツ人に憧れるドライバーは多いが、まず何より彼の息子ミック(ハース)の名が挙がる。