F1のスクーデリア・アルファタウリは2月23日より、イモラで3日間の走行テストをスタートさせた。
パドックから姿を見せた新しいカラーリングのマシンは、しかし2021年型ではなく旧型のもの。チームのSNSでは、走行やピット作業(タイヤ交換)の練習の模様が動画でアップされたが、今季のカラーリングについては自信を持っていることが、投稿された文章から窺えた。
初日は角田裕毅がステアリングを握り、昨年11月、そして先月と、長距離を走行した「アウトドローモ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリ」で周回を重ねたが、24日以降はチームメイトのピエール・ガスリーも参加。そして、新型マシンを使っての「フィルミングデー」(プロモーション用の撮影で特別なタイヤを装着して100km上限で走行)も実施される。
3月28日からのデビューシーズン開幕に向けて、着実に準備を進めている角田。F1に慣れるためのプライベートテストを重ねており、他の2人のルーキー(ハースのミック・シューマッハー、ニキータ・マゼピン)に比べたら、かなりの走行距離を稼いでいる。
そんな20歳のニューカマーには、多くの関係者が注目し、期待を寄せているが、その中には昨季までF1で活躍していたドライバーもいる。2012年から最高峰レースで戦い、昨季はハースの一員だったロマン・グロージャンだ。
昨季のバーレーン・グランプリで目を覆いたくなるような大クラッシュの末に炎上しながらも生還したフランス人は今季、アメリカでインディカーレースに挑戦するが、現地で行なわれたインタビューではF1にも言及。そこで、今季のルーキーで最も注目するとしたのは、古巣ハースの2人ではなかった(『wheel24』より)。
「今年のルーキー・オブ・ザ・イヤーは、間違いなく角田になるだろう。彼は才能に溢れており、とてもカッコいい奴だと思う。良いレースを見せてくれるはずだ」
このようにドライバーの“先輩”からもお墨付きを得た期待のルーキー。これまでの日本人ドライバーとは違う雰囲気を漂わせており、無限の可能性を感じさせる。
アルファタウリがSNSで投稿したレッドブルショップ開店の告知では、身長差のあるガスリーと並んだ写真を受けて、「極小でも利用できます」とユーモアで返したことが話題になっているが、その言動や振る舞いは洗練されており、「日本人らしくない日本人」と表現した海外メディアもあるほどだ。
そして何よりも期待を集めるのが、そのドライビング。卓越した速さを持つと絶賛されている彼が、明日以降に走らせる新型マシンからいかなるフィーリングを得るのか、そしてグランプリでの戦いに向けての手応えを掴めるかどうか、非常に興味深いところだ。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】アルファタウリが公開した走行テストやピット作業の様子
パドックから姿を見せた新しいカラーリングのマシンは、しかし2021年型ではなく旧型のもの。チームのSNSでは、走行やピット作業(タイヤ交換)の練習の模様が動画でアップされたが、今季のカラーリングについては自信を持っていることが、投稿された文章から窺えた。
初日は角田裕毅がステアリングを握り、昨年11月、そして先月と、長距離を走行した「アウトドローモ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリ」で周回を重ねたが、24日以降はチームメイトのピエール・ガスリーも参加。そして、新型マシンを使っての「フィルミングデー」(プロモーション用の撮影で特別なタイヤを装着して100km上限で走行)も実施される。
3月28日からのデビューシーズン開幕に向けて、着実に準備を進めている角田。F1に慣れるためのプライベートテストを重ねており、他の2人のルーキー(ハースのミック・シューマッハー、ニキータ・マゼピン)に比べたら、かなりの走行距離を稼いでいる。
そんな20歳のニューカマーには、多くの関係者が注目し、期待を寄せているが、その中には昨季までF1で活躍していたドライバーもいる。2012年から最高峰レースで戦い、昨季はハースの一員だったロマン・グロージャンだ。
昨季のバーレーン・グランプリで目を覆いたくなるような大クラッシュの末に炎上しながらも生還したフランス人は今季、アメリカでインディカーレースに挑戦するが、現地で行なわれたインタビューではF1にも言及。そこで、今季のルーキーで最も注目するとしたのは、古巣ハースの2人ではなかった(『wheel24』より)。
「今年のルーキー・オブ・ザ・イヤーは、間違いなく角田になるだろう。彼は才能に溢れており、とてもカッコいい奴だと思う。良いレースを見せてくれるはずだ」
このようにドライバーの“先輩”からもお墨付きを得た期待のルーキー。これまでの日本人ドライバーとは違う雰囲気を漂わせており、無限の可能性を感じさせる。
アルファタウリがSNSで投稿したレッドブルショップ開店の告知では、身長差のあるガスリーと並んだ写真を受けて、「極小でも利用できます」とユーモアで返したことが話題になっているが、その言動や振る舞いは洗練されており、「日本人らしくない日本人」と表現した海外メディアもあるほどだ。
そして何よりも期待を集めるのが、そのドライビング。卓越した速さを持つと絶賛されている彼が、明日以降に走らせる新型マシンからいかなるフィーリングを得るのか、そしてグランプリでの戦いに向けての手応えを掴めるかどうか、非常に興味深いところだ。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】アルファタウリが公開した走行テストやピット作業の様子