国内マラソン大会で最古の歴史を誇る『びわ湖毎日マラソン』が2月28日、琵琶湖畔で行なわれ、鈴木健吾が2時間4分56秒の日本記録を樹立。大迫傑の持つ2時間5分29秒を33秒を塗り替えた。
【PHOTO】東京五輪での躍動を期す陸上スターたちを一挙紹介!
鈴木は"ピンチ"を"チャンス"に変えた。33キロ過ぎ、優勝争いはサイモン・カリウキ、土方英和、鈴木の3人に絞られるなか、36.2キロの給水地点に差し掛かる。ここでドリンクを取り損ねてしまった鈴木だが、2人が給水している隙にロングスパートを仕掛けて独走。そのまま逃げ切り、大記録とした。
この好タイムには、多くの海外メディアが熱い視線を注いだ一方、スペインの陸上専門誌『Runner's World』では「ケンゴ・スズキは、日本記録なのに賞金がない」と銘打ち、衝撃のレポートを掲載している。
非アフリカ生まれの選手として初の2時間4分台という偉業にも関わらず、「日本陸上競技連盟の資金不足により、歴史的記録と金メダルを手にしただけ」と同メディアは哀れんだ。「日本は陸上の伝統が根強く、マラソンが開催されるたびに大記録が出る。今大会の上位42人が2時間10分を切り、174人が2時間20分を切るタイムを出した」と驚異の好記録ラッシュを伝えつつ、「人々はシューズが象徴するような競技の進化だけでなく、報酬にも注目し始めている。多くのアスリートは報酬があるから競争し続けようと頑張っているのに」と綴った。
日本実業団陸上連合は、マラソン強化を目的に、2015年から2020年3月の間に日本記録を出した選手に対して報奨金1億円を与えるプロジェクトを実施。この間、カーボンプレートを搭載したシューズで革命も影響し、設楽悠太が1回、大迫が2回報奨金を手にしたが、資金が底をつき、報奨金制度は終了している。
構成●THE DIGEST編集部
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鈴木は"ピンチ"を"チャンス"に変えた。33キロ過ぎ、優勝争いはサイモン・カリウキ、土方英和、鈴木の3人に絞られるなか、36.2キロの給水地点に差し掛かる。ここでドリンクを取り損ねてしまった鈴木だが、2人が給水している隙にロングスパートを仕掛けて独走。そのまま逃げ切り、大記録とした。
この好タイムには、多くの海外メディアが熱い視線を注いだ一方、スペインの陸上専門誌『Runner's World』では「ケンゴ・スズキは、日本記録なのに賞金がない」と銘打ち、衝撃のレポートを掲載している。
非アフリカ生まれの選手として初の2時間4分台という偉業にも関わらず、「日本陸上競技連盟の資金不足により、歴史的記録と金メダルを手にしただけ」と同メディアは哀れんだ。「日本は陸上の伝統が根強く、マラソンが開催されるたびに大記録が出る。今大会の上位42人が2時間10分を切り、174人が2時間20分を切るタイムを出した」と驚異の好記録ラッシュを伝えつつ、「人々はシューズが象徴するような競技の進化だけでなく、報酬にも注目し始めている。多くのアスリートは報酬があるから競争し続けようと頑張っているのに」と綴った。
日本実業団陸上連合は、マラソン強化を目的に、2015年から2020年3月の間に日本記録を出した選手に対して報奨金1億円を与えるプロジェクトを実施。この間、カーボンプレートを搭載したシューズで革命も影響し、設楽悠太が1回、大迫が2回報奨金を手にしたが、資金が底をつき、報奨金制度は終了している。
構成●THE DIGEST編集部