モータースポーツ

「見事なまでに美しい」佐藤琢磨も絶賛する今季マシンのカラーリングがお披露目!インディ500連覇に向けて精力的にテスト走行

甘利隆

2021.03.06

佐藤は「チームは良い状態なので、2021年もこの流れを続けていきたい」と新シーズンへの意気込みを語った。(C)Getty Images

 2年連続、通算3回目のインディ500制覇に向け、佐藤琢磨が動き出している。

 1月後半にアメリカ・フロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイで初走行。2月に入り、同サーキットで2度目のテストを実施し、2月の終わりにもアラバマ州のバーバー・モータースポーツ・パークでテストを行なった。

 日本の四輪レース界を長年リードしてきた44歳のベテランは、2021年もホンダ製2.2L V6ツインターボ・エンジンを搭載するレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングからNTTインディカー・シリーズに参戦。今シーズンを戦うマシンのカラーリングも公開された。

「The real car looks stunning(実車は見事なまでに美しい)」と佐藤が表現したカラーリングは合計3種類。多くのレースで使用される白/青パターンに加え、チーム創設30周年を記念したスペシャルカラーが2種類ある。
 
 1種類は白と赤をベースにしたもので、チーム創設者であり、現在もコメディアンのデイヴィッド・レターマン、実業家のマイク・ラニガンと一緒に共同オーナーを務めるボビー・レイホールが、自らの現役ラストイヤーに駆った1998年のマシンにインスパイアされたデザインとなっている。このカラーリングは、アメリカのセキュリティ関連企業、デジタル・アリー社がプライマリースポンサーとしてカーナンバー30の佐藤琢磨車をサポートする、シリーズ全17戦中5戦に登場する。

 もう1種類はネイビーとオレンジをベースにしたもので、人材関連サービスを提供する、同じくアメリカのピープル・レディ社がプライマリースポンサーを担うインディ500に限られた、いわば"インディ500スペシャル"。去年はサイドポンツーンのみだったが、このピープル・レディ・カラーに彩られたマシンを走らせ、100回以上の伝統を誇るレースで2回目の優勝を果たしており、験の良いカラーリングといえるだろう。塗り分けは、1992年にインディカー・シリーズを制したレイホールがドライブした、ミラービール・カラーのマシンをモチーフにしている。
 
NEXT
PAGE
ここ1、2年以内にもう1勝できれば、最多に並ぶ4勝目も見えてくる