[ラグビーW杯]日本28-21スコットランド/10月13日/横浜国際総合競技場
4連勝での首位通過……何というか、言葉がありません。試合終了後は、涙しか出ませんでした。みんな本当にカッコいいですね。日本のファンが望む姿を、また選手たちが見せてくれました。ベスト8進出を懸けた試合で、スコットランドに28-21の勝利。文句なしの首位通過で、日本史上初の8強進出を果たしたんです。
決勝トーナメントに進むために勝利とボーナスポイントが必要なスコットランドは、試合開始から強烈なプレッシャーをかけてきました。しかし、日本の選手たちは落ち着いていましたね。
先制点を取られましたが、その後が良かった。失点してズルズル行ってしまうのが、私がいた時も含めた、過去の日本代表の姿でした。しかし、今は悪い流れの時も、そこで我慢ができる。選手たちは、みんなしっかりと自信を持ってプレーし、徐々にスコットランドを追い込んでいったように思います。
ラグビーの80分間の試合の中で「点を取らなければいけない時間帯」があると私は思っています。例えば、前半の最後や後半の立ち上がりです。日本はそのいずれの時間帯でも、きっちり点を取り切りました。ゲームのなかでの大事な時間帯を、みんなが共有できているからです。これは経験の賜物だと強く感じました。
試合自体は、厳しいものでした。スコットランドの集中力が非常に高く、ディフェンスの時にオフサイドをまったくしなかったんです。反則なしで守り切られ、そこでペナルティを与えたシーンもありましたし、我慢比べで日本が負けるシーンも何度かありました。ただ、そこでズルズルと行かなかったのが、この試合の大きなポイントでした。後半に7点差に詰め寄られてからも時間の使い方が非常にうまかった。流れが悪い時間帯を耐えられる試合巧者ぶりは本当に見事でした。
最も印象に残ったシーンは、稲垣啓太のトライです。堀江翔太が口火を切り、ジェームス・ムーア→ラファエレ・ティモシーとすべてオフロードパスでつないで、最後は稲垣が中央にトライ。みんなでつないだ良いトライでした。
かつての日本代表は、強豪を相手にするとサポートがつながらないことが多く、ああいったプレーを出すのは難しかったんです。その過去を払拭するようにフィニッシュまで持っていけたのは成長の証でしょう。
点を取らなければならないという闘志はもちろん、日本の誇りというか、日本のラグビー界を変えたいという責任感が、彼らを突き動かしたんだと思います。選手みんながあの最後の一歩を出せるのは、やはり日本開催という歴史的な事実が背中を押しているからです。
4連勝での首位通過……何というか、言葉がありません。試合終了後は、涙しか出ませんでした。みんな本当にカッコいいですね。日本のファンが望む姿を、また選手たちが見せてくれました。ベスト8進出を懸けた試合で、スコットランドに28-21の勝利。文句なしの首位通過で、日本史上初の8強進出を果たしたんです。
決勝トーナメントに進むために勝利とボーナスポイントが必要なスコットランドは、試合開始から強烈なプレッシャーをかけてきました。しかし、日本の選手たちは落ち着いていましたね。
先制点を取られましたが、その後が良かった。失点してズルズル行ってしまうのが、私がいた時も含めた、過去の日本代表の姿でした。しかし、今は悪い流れの時も、そこで我慢ができる。選手たちは、みんなしっかりと自信を持ってプレーし、徐々にスコットランドを追い込んでいったように思います。
ラグビーの80分間の試合の中で「点を取らなければいけない時間帯」があると私は思っています。例えば、前半の最後や後半の立ち上がりです。日本はそのいずれの時間帯でも、きっちり点を取り切りました。ゲームのなかでの大事な時間帯を、みんなが共有できているからです。これは経験の賜物だと強く感じました。
試合自体は、厳しいものでした。スコットランドの集中力が非常に高く、ディフェンスの時にオフサイドをまったくしなかったんです。反則なしで守り切られ、そこでペナルティを与えたシーンもありましたし、我慢比べで日本が負けるシーンも何度かありました。ただ、そこでズルズルと行かなかったのが、この試合の大きなポイントでした。後半に7点差に詰め寄られてからも時間の使い方が非常にうまかった。流れが悪い時間帯を耐えられる試合巧者ぶりは本当に見事でした。
最も印象に残ったシーンは、稲垣啓太のトライです。堀江翔太が口火を切り、ジェームス・ムーア→ラファエレ・ティモシーとすべてオフロードパスでつないで、最後は稲垣が中央にトライ。みんなでつないだ良いトライでした。
かつての日本代表は、強豪を相手にするとサポートがつながらないことが多く、ああいったプレーを出すのは難しかったんです。その過去を払拭するようにフィニッシュまで持っていけたのは成長の証でしょう。
点を取らなければならないという闘志はもちろん、日本の誇りというか、日本のラグビー界を変えたいという責任感が、彼らを突き動かしたんだと思います。選手みんながあの最後の一歩を出せるのは、やはり日本開催という歴史的な事実が背中を押しているからです。