フィギュア

羽生結弦が“完璧な演技”でSP首位発進!鍵山優真は100点超えの衝撃デビューで2位【フィギュア世界選手権】

THE DIGEST編集部

2021.03.26

SPで106・98点をマークした羽生結弦。写真は全日本選手権時のもの。(C)アフロ

 フィギュアスケートの世界選手権がスウェーデンのストックホルムで開催されている。現地3月25日、男子ショートプログラム(SP)が行なわれ、日本からは羽生結弦、宇野昌磨、鍵山優真が参戦した。

 日本チームの中で先陣を切った鍵山が、衝撃の世界選手権デビューを果たした。冒頭の4回転サルコー+3回転トゥーループ、続く4回転トゥーループを着氷。その後もトリプルアクセルを決め、スピンやステップではいずれも最高評価のレベル4を獲得する演技で、自身初の100・96点を叩き出した。点数が表示されると、鍵山は大きくガッツポーズをし「やったー」と喜びを表現した。

 日本勢として次に宇野が登場。プログラム前半の4回転フリップ、4回転+2回転トゥーループは着氷するも、後半のトリプルアクセルで転倒し、演技後は天を仰ぎ、苦笑いを浮かべた。スコアは92・62点に留まった。

 4年ぶり3度目の頂点を目指す羽生は、アップテンポなロックナンバー「Let Me Entertain You」の曲に合わせて完璧な演技を披露。冒頭の4回転サルコー、続く4回転+3回転トゥーループを難なくクリア。後半はトリプルアクセルやステップなどで躍動感のある演技をみせ、フィニッシュ後は無観客ながら関係者からスタンディングオベーションを浴びた。キスアンドクライで106・98点が表示されると何度もうなずいてみせた。
 
 そして世界選手権を2連覇中のネイサン・チェン(米国)が最後から2番目に登場。冒頭の4回転ルッツでまさかの転倒したが、続くトリプルアクセルは成功。演技後半に4回転フリップ+3回転トゥループを決める王者の意地を見せたが、得点は伸びず98・85点とした。

 SPの結果は1位が羽生、2位に鍵山、3位はネイサン・チェンと続いた。宇野は6位とし、フリースケーティング(FS)での巻き返しを図る。男子FSは、日本時間27日19時開始。熾烈な優勝争いとともに、日本チームの活躍にも注目だ。

構成●THE DIGEST編集部 

【PHOTO】4年ぶり3度目の優勝を狙う羽生結弦のシニアデビューから現在をプレイバック!