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高梨沙羅が歴代最多「109度目」の表彰台!W杯総合優勝に向け「最後楽しんで飛べたら」【W杯ジャンプ女子個人戦】

THE DIGEST編集部

2021.03.27

決勝では94.5メートルを2本飛び2位とした高梨沙羅。(C)Getty Images

 ノルディックスキーのW杯ジャンプ女子個人・第12戦(ヒルサイズ=HS102メートル)が、現地3月26日、ロシアのチャイコフスキーで開催された。平昌五輪銅メダリストの高梨沙羅が94.5メートルを2本飛び、合計234.8点で2位を記録。これで90年代に活躍した男子のヤンネ・アホネン(フィンランド)が保持していたW杯歴代最多記録を抜き、109度目の表彰台に立った。

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 前日の予選では8位、決勝前のトライアルラウンドでは85.5メートルで11位と不振だった高梨は、「練習の時から、このジャンプ台に合わせることが出来なくて、トライアルラウンドでも苦しいジャンプだった」と試合後のフラッシュインタビューで明かした。しかし「試合にしっかり合わせることが出来て、そこは自分の中でも成長した点」と見事に修正した形だ。
 
 今季のW総合優勝(年間王者)争いは、熾烈を極めている。今回の結果で、高梨が再びニカ・クリズナー(スロベニア)を抜きトップに躍り出たが、2位に後退したクリズナーとの差は僅か15ポイント。またマリタ・クラマー(オーストリア)が3戦連続優勝する好調ぶりを発揮しており、66ポイント差で高梨を追っている。泣いても笑っても28日の次戦がラストだ。

 W杯ランキングの低い選手から順に飛ぶため、最終戦は最終滑走を務める高梨は、「最後しっかり楽しんで飛べたら」と抱負を語った。果たしてクリスタルグローブは誰の手に渡るのか、ラスト一戦に期待だ。

構成●THE DIGEST編集部