スウェーデンのストックホルムで開催されている「フィギュアスケート世界選手権」は、日本時間の25日に男子シングルショートプログラムを実施。日本の羽生結弦は、106・98をマークして首位に立ち、4年ぶり3度目の優勝に向けて順調な滑り出しを見せた。この日の羽生のハイパフォーマンスを、各国のメディアが驚きをもって伝えている。
カナダの放送局『CBC』は「難解で芸術性に富み、エネルギーに満ち溢れたショートプログラムで存在感を示した。もし会場に観客がいたら、スケーターのように息を切らしていたに違いない」と絶賛。フランスの『FRANCE24』は、「ハニュウは、1年後に控えている北京冬季オリンピックを前に、チェンと並ぶ3度目の世界王座を射程圏に捉えている」とした上で、「とても落ち着いた状態で、試合に臨むことができた。(フリープログラムでは、)皆さんの印象に残る滑りを見せられたら良いと思います」という羽生のコメントを紹介した。
また、興味深いのは、チェンの地元紙『The Saltlake Tribune』の論評だろう。
「2018年のオリンピック以来、チェンは世界選手権のタイトル争いでハニュウと遜色ない成績を残してきたが、今大会でのチェンは、106・98ポイントのハニュウから8ポイント以上離されている」とSPでの状況を整理した同メディアは、チェンの演技についても言及。「チェンは平昌オリンピックの時と同じように、プログラムの序盤で苦労を強いられた。4回転フリップと3回転トゥループのコンビネーションを取り入れたが、残念ながら失敗した」とパフォーマンスの低下を指摘した。とはいえ、4回転ルッツを組み込んだフリープログラムは爆発力を秘めており、同記事は巻き返しを期待する内容で締めくくられている。
27日に行なわれるフリーでは、チェンが22番滑走、鍵山が23番で続き、最終滑走で羽生が登場する。4年ぶり3度目の優勝を狙う羽生はもちろん、快進撃を見せる鍵山、逆転を狙うチェンの演技にも注目が集まる。
文●白鳥純一
【PHOTO】4年ぶり3度目の優勝を狙う羽生結弦のシニアデビューから現在をプレイバック!
カナダの放送局『CBC』は「難解で芸術性に富み、エネルギーに満ち溢れたショートプログラムで存在感を示した。もし会場に観客がいたら、スケーターのように息を切らしていたに違いない」と絶賛。フランスの『FRANCE24』は、「ハニュウは、1年後に控えている北京冬季オリンピックを前に、チェンと並ぶ3度目の世界王座を射程圏に捉えている」とした上で、「とても落ち着いた状態で、試合に臨むことができた。(フリープログラムでは、)皆さんの印象に残る滑りを見せられたら良いと思います」という羽生のコメントを紹介した。
また、興味深いのは、チェンの地元紙『The Saltlake Tribune』の論評だろう。
「2018年のオリンピック以来、チェンは世界選手権のタイトル争いでハニュウと遜色ない成績を残してきたが、今大会でのチェンは、106・98ポイントのハニュウから8ポイント以上離されている」とSPでの状況を整理した同メディアは、チェンの演技についても言及。「チェンは平昌オリンピックの時と同じように、プログラムの序盤で苦労を強いられた。4回転フリップと3回転トゥループのコンビネーションを取り入れたが、残念ながら失敗した」とパフォーマンスの低下を指摘した。とはいえ、4回転ルッツを組み込んだフリープログラムは爆発力を秘めており、同記事は巻き返しを期待する内容で締めくくられている。
27日に行なわれるフリーでは、チェンが22番滑走、鍵山が23番で続き、最終滑走で羽生が登場する。4年ぶり3度目の優勝を狙う羽生はもちろん、快進撃を見せる鍵山、逆転を狙うチェンの演技にも注目が集まる。
文●白鳥純一
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