フィギュア

羽生結弦は3位、17歳の鍵山優真が2位。ネイサン・チェンが逆転優勝で大会3連覇【フィギュア世界選手権】

THE DIGEST編集部

2021.03.27

世界選手権のフリーで『天と地と』を演技した羽生結弦。(C)aflo

 現地時間3月27日、世界選手権第4日目、男子のフリースケーティング(FS)が行なわれた。
 
 ショートプログラム(SP)を106・98点で終えた羽生結弦は、最終滑走で登場。冒頭の4回転ループでは手をつき、4回転サルコーでも着氷が乱れた。しかし続くトリプルアクセルはこらえ、3回転ループ、プログラム後半の4回転+3回転トゥループ、4回転トゥループ+オイラー+3回転サルコーを成功させ、トリプルアクセル(リピート)もやや着氷は乱れながらも、凛としたスケーティングで演技を終えた。

 結果、フリー182・20点、総合289・18点で、3位で今大会を終えている。

 羽生との一騎打ちが注目されながらも、SPでミスを連発して98・85点で3位スタートとなったネイサン・チェンは、SPで転倒した4回転ルッツを含む、4回転4種5本を含むプログラムを披露。

 冒頭にSPで転倒した4回転ルッツを成功させると、4回転フリップ+3回転トゥループ、3回転ルッツ、4回転サルコーで技術点54点以上を稼ぎ、プログラム後半では4回転トゥループ+オイラー+3回転フリップ、4回転+3回転トゥループ、トリプルアクセルというジャンプ要素すべてをノーミスで滑り切った。フリー223・03点、総合320・88点で、逆転で優勝を決めた。

 SP2位で100・96点という鮮烈なデビューを飾った鍵山優真は、羽生よりもひとつ前の23番滑走で登場。映画『アバター』の音楽にのせ、4回転サルコー、4回転+3回転トゥループ、3回転フリップ、4回転トゥループをすべて着氷。後半、トリプルアクセル+オイラー+3回転サルコーを成功させたが、3回転ルッツ+ループ、トリプルアクセルは着氷が乱れた。

 しかし、フリー190・81点、総合291・77点を獲得。初の世界選手権を2位で終え、銀メダルを手にした。

 SP6位の宇野昌磨は、フリー184・82点、総合277・44点で4位に。また、羽生と鍵山の合計が「5」となったため、北京五輪への出場枠は「3」を確保している。

構成●THE DIGEST編集部

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