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フィギュア

3位で終えた羽生結弦の、燃え上がる“アスリート魂”「公式戦で誰よりも早く、4回転半を決める選手に」【フィギュア世界選手権】

THE DIGEST編集部

2021.03.28

世界選手権フリーで『天と地と』を披露した羽生。(C)Getty Images

世界選手権フリーで『天と地と』を披露した羽生。(C)Getty Images

 決して、納得のいく結果ではなかっただろう。

 現地時間3月27日、世界選手権第4日目に男子のフリースケーティング(FS)が行なわれ、ショートプログラム(SP)を106・98点で終えた羽生結弦は最終滑走で登場。全日本選手権でも披露した『天と地と』を優雅に舞った。

 しかし、肝心のジャンプが乱れた。冒頭の4回転ループでバランスを崩すなどのミスを連発。得意のトリプルアクセルも着氷が乱れ、予定していたコンビネーションをつけることができない場面も。結果、4年ぶり3回目となる王座奪還は逃し、3位で終えている。
 
 自らも「自分らしくないジャンプが続いた」と振り返った羽生は、表彰式を終えた後のプレスカンファレンスで、早くも次の目標に言及。記者に「世界選手権を終えて何がしたいか?」と問われると、かねてから口にしている4回転半ジャンプ(クワドアクセル)に意欲を示した。

「ここに来るまでに、4回転半の練習をたくさんしてきて、身体もかなり酷使してきたと思っている。なので、まずはしっかり休むことも考えてはいるけれど、早く4回転半を練習をして、誰よりも早く、4回転半を公式戦で決める選手になりたい」
 
 また、来シーズンに向けても前向きなコメントを残した。

 羽生は「状況が今シーズンよりもよくなっていることを祈っている。だんだん、コロナウイルスについていろいろ分かっているので、皆で対策しながら過ごしていけるように。僕らアスリートは氷の上で練習しなければいけないので」と前置きしつつ、「氷の上に乗れていること、家族やいろんな方が健康でいられることの幸せさを感じて。来シーズンに向けて過ごしていきたい」と述べた。

 そして北京五輪に向けては「オリンピックには良い思い出も悪い思い出もたくさんある。世界の情勢がどうなっていくか分からないけれど、ベストを尽くして心待ちにしたい」と語っている。

構成●THE DIGEST編集部

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