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高梨沙羅が歴代最多5度目の総合優勝を逃す。最終戦は天候不良で7位と苦戦し、年間2位に【W杯ジャンプ女子個人戦】

THE DIGEST編集部

2021.03.28

最終戦は7位とした高梨沙羅。天候不良で1本目が公式結果となった。(C)Getty Images

 ロシア・チャイコフスキーにてノルディックスキーのW杯ジャンプが開催。3月28日、女子個人はヒルサイズ140メートルのラージヒルを舞台に今季最終戦が行なわれ、日本のエース高梨沙羅は7位と苦戦し、年間2位とした。

 今シーズン、12戦中3勝、さらに9度の表彰台と安定した成績を収める高梨は、金曜日に行なわれたノーマルヒル(ヒルサイズ=HS102メートル)で2位に入り、W杯歴代最多となる109度の表彰台記録を樹立。迎えた今大会の1本目は126メートルで7位と出遅れると、2本目は天候不良で中止となり、1本目が公式記録となった。優勝は146.5メートルを飛び、136.1点としたマリタ・クラマー(オーストリア)で、4戦連続優勝を果たした。
 
 最終戦を7位とした高梨は、W杯ランキングでは862ポイントで、年間2位。男女歴代最多となる5度目の総合優勝(年間王者)を逃した。頂点に立ったのは、今大会3位で871ポイントとしたニカ・クリズナー(スロベニア)。今大会優勝のクラマーが860ポイントで、年間3位とした。

 平昌五輪以降ジャンプの改良に取り組み、ここ数年苦しいシーズンを送ってきた、高梨。4年ぶりに女王奪還とはならなかったが、来年の北京五輪に期待が膨らむシーズンとした。

構成●THE DIGEST編集部

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