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フィギュア

最終日エキシビションで日本勢が華麗に舞う!羽生結弦は『花が咲く』で3A着氷、鍵山優真は軽快ダンス【フィギュア世界選手権】

THE DIGEST編集部

2021.03.29

東日本大震災から10年。節目の年に行なわれた世界選手権のエキシビションで『花は咲く』を披露した羽生。(C)Getty Images

東日本大震災から10年。節目の年に行なわれた世界選手権のエキシビションで『花は咲く』を披露した羽生。(C)Getty Images

 フィギュアスケート選手権がスウェーデンのストックホルムで開催され、全日程を消化して迎えた最終日の28日に、エキシビションが行なわれた。

 今回は無観客のため、特別に『On Ice Perspectives』のジョーダン・コアン氏が氷上カメラマンとして参加。スケーターたちの姿をより至近距離で追う、ダイナミックな映像が楽しめる、特別なエキシビションとなった。

 日本勢では、前半グループの7番目に、女子シングル6位の坂本花織が登場。『迅』にのせ、くのいち衣装で、3回転トゥループを決め、シャープで迫力のある演技で魅せた。また、ペアで1年ぶりの試合に臨み、10位で終えた三浦璃来&木原龍一組も登場。そろって青をまとい、レディー・ガガの『Million Reasons』にのせ、情感たっぷりのプログラムを披露した。

 ちなみに、10番目に登場した女子シングル3位のアレクサンドラ・トゥルソワは4回転ルッツを披露。着氷はやや乱れたが、両手を挙げた難易度の高いジャンプを軽々と披露した。
 
 整氷後にスタートした後半グループでは、初の世界選手権で2位の17歳、鍵山優真が滑らかなスケーティングを見せた。黒い衣装に身を包み、ジャズナンバー『TAKE FIVE』にのせて軽快に演技し、終了後は笑顔で氷上カメラに手を振るなど、年相応の表情も覗かせた。

 女子シングル7位の紀平梨花は20番目で、『Bepop and Lulu』で大人の女性のカッコよさを表現するプログラムを華やかに滑り切った。

 そして、25番目に男子3位の羽生結弦が姿を現す。黄色とオレンジ色がマーブルのトップスと黒のボトムに身を包み、『花は咲く』にのせて、一輪の花と共に美しく舞った。ここではフリースケーティングでは乱れたトリプルアクセルもきれいに降り、繊細かつ堂々とした演技で、最後は笑顔を浮かべた。

 ラストは大会3連覇のネイサン・チェンが締め、フィナーレでは出演者が氷上に集結。しかし手を繋ぐ、エスコートをするような場面はなく、日本やアメリカ勢はマスク着用で感染対策に配慮していた。今回はクロージングバンケットが行なわれないことも決まっている。

 コロナ禍で開催された2021年の世界選手権は幕を下ろした。来シーズンは2022年北京冬季五輪が待つ、オリンピックシーズンに突入する。各選手のさらなる活躍に期待したいところだ。

構成●THE DIGEST編集部

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