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モータースポーツ

角田裕毅のパフォーマンスを海外メディアが査定「ブレーキングはリカルドに匹敵」。対してマゼピンは「まだ準備ができていない」

THE DIGEST編集部

2021.04.01

開幕戦で9位に入った角田。その走りは明るい未来を予感させるものだった。(C)Getty Images

開幕戦で9位に入った角田。その走りは明るい未来を予感させるものだった。(C)Getty Images

 F1デビュー戦を9位入賞で飾ったスクーデリア・アルファタウリの角田裕毅。バーレーンで見せた多くのオーバーテイクは、見る者に強い印象を与えたようだ。

 冬のプライベートテストや開幕直前のプレシーズンテストで速さを見せており、戦前から高い評価と期待を受けていた20歳の日本人は、予選ではQ1での2番手タイムで世界を驚かせながらもQ2ではチームの戦略によって敗退、決勝でもスタートで順位を落とすなど、厳しい状況に置かれたかに見えたが、そこからの挽回は見事であり、鮮烈でもあった。

 そんな角田だけでなく、他にも多くの注目点があった開幕バーレーンGP。それらの中で、特に話題となったテーマに対し、米国スポーツチャンネル『ESPN』が現時点での判定を下している。

 最初に挙がったテーマは「アストンマーティンがセバスティアン・ヴェッテルと契約したのは間違いだったか?」。レッドブル時代に4度の世界王者に輝いたものの、近年はフェラーリで最悪のシーズンを送り、新天地での開幕戦でも予選はQ1敗退、決勝では15位で終わるなど、良いところのなかった「セブ」に対しては、失望を抱く者は少なくなかったが、同メディアの判定はノー。新たなチームで新たなマシンに慣れるにはある程度の時間が必要であり、1戦だけで答えを出すのは時期尚早だとした。
 
 続いてのテーマは「角田は本物か?」で、判定はイエス。「日曜日に見せた追い抜きの際のブレーキさばきは、現役F1ドライバーで最もブレーキングが上手いといわれるダニエル・リカルド(マクラーレン)に匹敵する。開幕戦では経験のなさを感じさせる場面もあったが、今後、一戦ごとにパフォーマンスは向上し、より魅力的になるはずだ。レッドブルは、将来のドライバー候補として注意を払うだろう」とポジティブな記述に終始している。

 その他のテーマは、「ニキータ・マゼピン(ハース)はまだF1での準備ができていないか?」で、こちらも判定はイエスだった。戦前のマゼピンが同メディアのインタビューで、プライベートでの不祥事ばかりが取り上げられることに不満を示し、ドライビングで評価されることを希望していたというエピソードを紹介した後、週末に計4回のスピンを犯し、決勝では1周目でリタイアしたロシア人を「近年のF1で最悪のデビュー」と評した。

 そして、「フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)の復帰は間違いだった?」というテーマには、2度の世界王者がペースが上がらないままリタイアしたとはいえ、ヴェッテル同様に判断は早すぎるとしてノーの判定。そして、最後に「レッドブルは最速のマシンか?」については、ライバルのメルセデスに対して全てのコーナーで優位性を示したとして「イエス」と判定し、「チャンピオンシップを制することができるパッケージだ」と評した。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】デビュー戦で9位入賞!角田のオーバーテイクシーンをチェック

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