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「辛くても努力は必ず報われる」池江璃花子、100メートルバタフライを制して涙の東京五輪行き決定!「ずっと自信はなかった…」

THE DIGEST編集部

2021.04.04

病と戦い抜いてきた池江は東京五輪への切符を掴んだ。 (C) Getty Images

病と戦い抜いてきた池江は東京五輪への切符を掴んだ。 (C) Getty Images

 4月4日、東京五輪代表を決める選考会が行なわれ、注目の池江璃花子(ルネサンス)は、100メートルバタフライ決勝に臨んだ。

 前日に行なわれ準決勝で58秒48をマークして全体3位通過で通過した池江は、「ここでしっかり経験を積んで準決勝より速いタイムで泳げたら」と語ったとおり、決勝でも前半から積極的に仕掛けると、追いすがる長谷川涼香と相馬あいを引き離して、レースを制した。

 57秒77と準決勝を上回る泳ぎで、400メートルメドレーリレーの選考基準を上回って東京五輪への切符を掴んだ池江は、試合後のフラッシュインタビューで「ずっと自信はなかった」と涙ながらにこみ上げる想いを口にした。

「まさか100メートルで優勝できるは思っていなかったですし、5年前のオリンピック選考会よりも自信はなかったです。自分が勝てるのはずっと先のことだと思ってたんですけど……、勝つための練習はしっかりとやってきた。最後は『ただいま』という気持ちでレースにやってきた。自分がどれだけ辛くても、努力は必ず報われるんだなというふうに思いました」
 
 昨年に白血病から復帰して以来、懸命な努力を重ねてきた池江は予選、準決勝、決勝とタイムを着実に上げてきた。そんな圧巻のレースを泳ぎ切った彼女は、最後に周囲への感謝を口にした。

「正直、この100メートルバタフライは一番戻ってくるのに時間がかかると思っていた種目。本当に優勝は狙っていなかった。でも、何番でもここにいることに……、幸せを感じようと思った。最後も仲間たちが全力で送り出してくれてとても幸せに思います」

構成●THE DIGEST編集部

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