東京五輪代表選考会を兼ねる競泳の『日本選手権』が東京アクアティクスセンターで開催されている。4日に行なわれた女子100メートルバタフライでは、白血病との戦いから復活を目指す池江璃花子(ルネサンス)が、400メートルメドレーリレーの選考基準(57秒92)を上回る57秒77で優勝して、東京五輪の切符を掴んだ。
3年ぶりに同大会に臨んだ池江。注目された100メートルバタフライ決勝は、やや出遅れたスタートを切った。相馬あいが先行されて50メートルを2番目の26秒98で折り返すと、力強い泳ぎでライバルをかわし、そのまま逃げ切ってフィニッシュした。
ゴール後、電光掲示板を確認すると大きくガッツポーズした池江は、人目をはばからず涙。観る者の心を揺さぶったレースに欧米メディアも賛辞を贈っている。
伊メディア『OA Sport』では「100メートルバタフライで東京オリンピック出場権を獲得という驚異的な偉業を達成した」と池江のパフォーマンスを称賛し、「水泳に戻るだけでなく、五輪の日本代表レベルに復帰することは到底不可能だと思われていた」と驚きをもって伝えている。
また、アメリカ最大ネットワークのひとつ『CNN』は「予想を覆し五輪の出場権を獲得した」と報じ、独紙『Tagesspiegel』も、「確かに意志だけでは勝てない病気もある。日本の水泳選手の成功は、人生でもスポーツにおいても諦めるべきでないことを示した」と「教訓を得るレースであった」と伝えた。
4月7日には100メートル自由形に出場予定している池江。大会前の会見では、1月の『北島康介杯』の55秒35よりも「確実にタイムも上がってくると思いますし、どこまで自分がタイムを上げられるのか楽しみ」と自信を口にしていた。昨夏から復帰レースごとに記録を伸ばす20歳の活躍から目が離せない。
構成●THE DIGEST編集部
【PHOTO】東京五輪への出場権を獲得した池江璃花子の特選フォトギャラリー!
3年ぶりに同大会に臨んだ池江。注目された100メートルバタフライ決勝は、やや出遅れたスタートを切った。相馬あいが先行されて50メートルを2番目の26秒98で折り返すと、力強い泳ぎでライバルをかわし、そのまま逃げ切ってフィニッシュした。
ゴール後、電光掲示板を確認すると大きくガッツポーズした池江は、人目をはばからず涙。観る者の心を揺さぶったレースに欧米メディアも賛辞を贈っている。
伊メディア『OA Sport』では「100メートルバタフライで東京オリンピック出場権を獲得という驚異的な偉業を達成した」と池江のパフォーマンスを称賛し、「水泳に戻るだけでなく、五輪の日本代表レベルに復帰することは到底不可能だと思われていた」と驚きをもって伝えている。
また、アメリカ最大ネットワークのひとつ『CNN』は「予想を覆し五輪の出場権を獲得した」と報じ、独紙『Tagesspiegel』も、「確かに意志だけでは勝てない病気もある。日本の水泳選手の成功は、人生でもスポーツにおいても諦めるべきでないことを示した」と「教訓を得るレースであった」と伝えた。
4月7日には100メートル自由形に出場予定している池江。大会前の会見では、1月の『北島康介杯』の55秒35よりも「確実にタイムも上がってくると思いますし、どこまで自分がタイムを上げられるのか楽しみ」と自信を口にしていた。昨夏から復帰レースごとに記録を伸ばす20歳の活躍から目が離せない。
構成●THE DIGEST編集部
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