東京五輪代表選考会を兼ねる競泳の『日本選手権』(東京アクアティクスセンター)。4月7日に行なわれた男子200メートル平泳ぎ決勝では、佐藤翔馬(東京SC)と武良竜也(BWS)のふたりが初の五輪切符を掴んだ。
大会前、佐藤との一騎打ちに注目が寄せられていたのは、日本記録保持者の渡辺一平(TOYOTA)だった。決勝のレースも50メートルまで先行していたが、中盤から佐藤に引き離されると、ラスト50メートルは武良に差されて2分8秒30の3位フィニッシュ。2大会連続の五輪出場へ道が絶たれることとなった。
この結果を受け、米国の競泳専門メディア『SWIM SWAM』は、「元世界記録保持者のワタナベが驚きの敗戦に『水泳は残酷だ』」との見出しで記事を掲載している。
リオ五輪6位に終わった渡辺は、その後"日本のお家芸"をけん引してきた。2017年には当時の世界新記録を更新し、世界選手権では17、19年の2度にわたって銅メダルを獲得。今大会の決勝まで順調なペースを保っていた渡辺について、同メディアも「今夜の決勝戦で何か特別なことをやってのけるのではないかと期待が高まっていた」と評している。
しかし、今回は3位に沈んでまさかの代表落選。記事では「ムラの予想外の逆転劇により、ワタナベは100メートル平泳ぎに続いて3位へと追いやられた」と驚きをもって報道。「タイムも2分8秒30という(渡辺の中では)平凡なものだった」と指摘している。
レース後のインタビューでは、「これが競泳の面白さであり、残酷なスポーツだなと思う」とコメントした渡辺。昨年の五輪延期後も変わらず金メダルを目指して調整を積んでいた24歳にとっては、非情な結末となった。
構成●THE DIGEST編集部
【PHOTO】東京五輪での躍動を期す競泳スターたちを一挙紹介!
大会前、佐藤との一騎打ちに注目が寄せられていたのは、日本記録保持者の渡辺一平(TOYOTA)だった。決勝のレースも50メートルまで先行していたが、中盤から佐藤に引き離されると、ラスト50メートルは武良に差されて2分8秒30の3位フィニッシュ。2大会連続の五輪出場へ道が絶たれることとなった。
この結果を受け、米国の競泳専門メディア『SWIM SWAM』は、「元世界記録保持者のワタナベが驚きの敗戦に『水泳は残酷だ』」との見出しで記事を掲載している。
リオ五輪6位に終わった渡辺は、その後"日本のお家芸"をけん引してきた。2017年には当時の世界新記録を更新し、世界選手権では17、19年の2度にわたって銅メダルを獲得。今大会の決勝まで順調なペースを保っていた渡辺について、同メディアも「今夜の決勝戦で何か特別なことをやってのけるのではないかと期待が高まっていた」と評している。
しかし、今回は3位に沈んでまさかの代表落選。記事では「ムラの予想外の逆転劇により、ワタナベは100メートル平泳ぎに続いて3位へと追いやられた」と驚きをもって報道。「タイムも2分8秒30という(渡辺の中では)平凡なものだった」と指摘している。
レース後のインタビューでは、「これが競泳の面白さであり、残酷なスポーツだなと思う」とコメントした渡辺。昨年の五輪延期後も変わらず金メダルを目指して調整を積んでいた24歳にとっては、非情な結末となった。
構成●THE DIGEST編集部
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