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「キヒラはロシア人に抵抗できる唯一のアスリートと…」国別対抗を伝説の元五輪金メダリストが独自解説!

THE DIGEST編集部

2021.04.18

貫禄の演技で1位となったシェルバコワ(左)と、今回は腰痛を抱えながらも5位に入った紀平(右)。(C)Getty Images

 4月17日、丸善インテックスアリーナ大阪で開催された『世界フィギュアスケート国別対抗戦2021』は、ペアと女子シングルのフリースケーティング(FS)が行なわれ、最終的にロシアチームが125点で初優勝。注目の日本は107点で3位となった。

 この結果を受け、1988年カルガリー五輪のアイスダンスで金メダルを獲得したナタリア・ベステミアノワ氏は、自国ロシアの演技内容を「本当にセンセーショナルなものだった。みんなを誇りに思う」と褒め称えるとともに、この日に行なわれた女子シングルの感想を明かしている。

 まず、3位につけたエリザベータ・トゥクタミシェワのトリプルアクセルを含めたパワフルな演技内容を「ファンタスティックで魔法のようだ」と表現したベステミアノワ氏は、先日の世界選手権に続く1位と、圧倒的な強さを見せるアンナ・シェルバコワに「今季最高の滑りだった」と称賛の言葉を送った。
 
 その中で、2位に食い込んだ日本の坂本花織には「素晴らしいスケーティングをした」と高評価。腰痛を抱えながらも5位につけた紀平梨花は「間違いなく体調が悪かった」としたうえで、現在置かれている状況について「ロシア人に抵抗できる唯一のアスリートであるという重圧にさらされている」との見解も示している。

 さらに、フィギュア大国・ロシアには「強い選手がたくさんいる」と語るベステミアノワ氏だが、昨年12月の『全日本選手権』で4回転サルコーを成功させた紀平を「ウルトラCの要素をこなせるのは彼女だけだ」と期待を込めてコメントした。

 先月の『世界選手権』では表彰台を独占し、女子フィギュア界を席巻しているロシア勢。この強敵に日本は今後、どう立ち向かっていくのか。来シーズンの牙城崩しに期待だ。

構成●THE DIGEST編集部
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