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「腹立たしい」“ドーピング違反”で東京五輪欠場の米短距離界のエースが本音を吐露!「心から信じてきたのに…」

THE DIGEST編集部

2021.04.19

五輪の檜舞台に上がる夢が叶わなかったコールマンが、CASの決定に対する本音を漏らした。(C) Getty Images

五輪の檜舞台に上がる夢が叶わなかったコールマンが、CASの決定に対する本音を漏らした。(C) Getty Images

 東京五輪での金メダル獲得を狙ったアメリカ陸上界の“スピードスター”の夢は潰えた。

 現地時間4月16日、スポーツ仲裁裁判所(CAS)は、アメリカのクリスチャン・コールマンが抜き打ちのドーピング検査に必要な居場所情報の申告を、「過去に3度(19年1月、4月、12月)も怠っていた」と指摘し、「ドーピング違反」として18か月の出場停止処分を決定した。

 過去5年でウサイン・ボルト(ジャマイカ)よりも0.05も速いタイムを記録するなど、スプリント界の次世代スターとして大きな期待を背負っていた25歳の快速スプリンターは、東京五輪でも花形とも言える陸上男子100メートルでの金メダル有力候補だったが、思わぬ形で離脱となった。

 アメリカのスポーツ専門チャンネル『ESPN』によれば、CASは「コールマンが薬物を使用したり、それを隠したりしたという事実はない。だが、彼は義務化されている申告が遅れていた」とレポートしている。それだけに自らの“失態”が悔やまれるコールマンだが、今何を想うのか。処分決定後、アメリカの複数メディアで、こう語った。

「僕が何もしていないということが証明されたのはホッとした。けど、僕はクリーンなスポーツを心の底から信じ、人生でもクリーンに競ってきたんだ。だからこそ、今回の決定は控えめに言ってもがっかりしているし、腹立たしい……。とにかく悔しいよ」

【動画】他を圧倒したコールマンの世界新の走りはこちらをチェック!
 身の潔白が証明されながらの五輪欠場決定に苛立ちを募らせたコールマンだが、「仕方がない」と代表チームの後押しを公言した。

「チームの仲間たちが国をリードし、できるだけ多くのメダルを持ち帰ってくれることを願っている。僕はそれを何よりも応援したい」

 アメリカの陸上チームにとっても間違いない痛手となるコールマンの離脱は、金メダルの行方にも小さくない影響を及ぼしそうだ。

構成●THE DIGEST編集部
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