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「命に大きさは全くない!」ワクチン“選手優先問題”に陸上の新谷仁美&寺田明日香が言及!「打ちたくない気持ちも…」

THE DIGEST編集部

2021.05.09

5000メートルに出場する新谷(左)と100メートル障害に出場する寺田(右)。写真:Tokyo 2020公式リモート配信より

 5月9日、東京五輪の陸上競技会場である国立競技場でテストイベント『READY STEADY TOKYO』が実施される。前日のオンライン会見に参加した、女子10000メートルで五輪代表の新谷仁美や、女子100メートル障害の寺田明日香らが、新型コロナウイルスのワクチン接種に対してそれぞれ持論を述べた。

 まず、新型コロナウイルスのワクチンの接種可否について問われた新谷は、「自分が打たないことで、他の人に危険が及ぶのであれば打ちます」と回答。そのうえで「正直な所、恐怖もあって、症状(副反応)がどう出るのか分からないので、打ちたくないなという気持ちはある」と後ろ向きな姿勢を示した。

 今月6日にIOCが五輪参加選手やスタッフ向けて、大会までに無償で提供する環境を整えたという発表については、「私の個人意見ですが」と前置きし、こう続けた。

「アスリートだけが特別と聞こえてしまっている所が非常に残念。どの命に対しても、大きいや小さいは全くない。なので五輪選手だけがっていうのは、私としてはおかしな話。国民であっても五輪選手であっても、アスリートであったとしても、人の命を守らなきゃいけないものなので、そこは平等に考えて頂きたい」
 
 一方、寺田は「医療従事者の方々や国民の方々、関係者の方々に感染の不安を与えてしまったり、負担をしいてしまうことに繋がるので、ワクチンは打つ必要があるのかな」と前向きな意見を口にした。

 賛否両論を生んでいる五輪参加選手の優先接種については、「これは難しい問題」と言い、「私たちがワクチンを断って皆さんに渡ればうれしい話ですが、そういうことは叶いません。各国の関係性、動向を見ながら考えていきたい」と言葉を慎重に選んだ。

構成●THE DIGEST編集部

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