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バレーボール

「来シーズンこそは4強入り」雪辱に燃える石川祐希がミラノに残留!伊メディアは「スターの引き留めに成功した」と報道

THE DIGEST編集部

2021.05.19

今季6位としたミラノと契約更新をかわす石川の姿。来シーズンは4強入りを目指す。(C)Powervolley Milano

今季6位としたミラノと契約更新をかわす石川の姿。来シーズンは4強入りを目指す。(C)Powervolley Milano

 バレーボール男子日本代表の新キャプテンである石川祐希が、所属するイタリア セリエAのパワーバレー・ミラノと契約更新したニュースを、現地の複数メディアが大きく報じている。

 なかでも主要メディアの1つ、最大手民放局のスポーツ専門チャンネル『Sport Mediaset』WEB版は、「ミラノがスター選手の引き留めに成功。チャレンジカップで決勝点を挙げて優勝をもたらしたイシカワの契約更新を公式発表」と銘打った記事で、石川を「素晴らしい技術と高度なコミュニケーション能力を備えた選手」と高評した。

 イタリア挑戦7シーズン目を迎える石川にとって、初となる同一クラブ残留は、『Sport Mediaset』の記事タイトルの通り、来シーズンさらなる飛躍を目指すミラノにとって悲願だったようだ。

 昨シーズン前半を破竹の勢いで進んだミラノは、後半戦で石川ら主力選手が新型コロナウィルスに感染して相次いで欠場。追い打ちをかけるように故障者も続出し、さらに年明けから週3試合の過密日程が重くのしかかりペースダウンした。プレーオフでは好調さを取り戻して決勝ラウンド進出を果たしたが、惜しくも4強入りはならず。5位決定戦の決勝で敗れ6位でシーズンを終え、口惜しい幕引きとなった。

『Volleyball IT』を始めとするバレーボール専門メディアは、契約書に署名した直後の石川がイタリア語で応えたインタビューを掲載。

 石川はペルージャに2-1で屈して準々決勝敗退に終わったプレーオフについて、「大きな目標達成まであと一歩だった」と悔しさをにじませながら、「来シーズンこそは、4強入りを果たして準決勝を戦いたい。決勝でスクデットを争うことも可能性がないわけではない」と回想。続投が決まったロベルト・ピアッツァ監督の下、雪辱を果たす決意を示した。
 
 石川の契約更新が伝えられるとクラブのSNSには、日本はもちろん現地のファンからもコメントが殺到。「ユウキ、おめでとう!!」「最高だね、素晴らしいシーズンが待ってるよ」「君のプレーを見るのが待ちきれない!」「移籍先のクラブを必ず勝たせる男」「最高のプレーヤーで人柄も素晴らしい。クラブはベストな選択をしたよ」など、歓喜と期待のこもったメッセージが寄せられた。

“ユウキ効果”はコート外でもクラブに大きく貢献。石川が新加入した昨シーズンのミラノは、公式SNSのフォロワー数が前年比で73.2%も急増したと言うから驚きだ。

「来シーズン、リーグ戦が新型コロナウィルスの影響受けず、観客を迎えて試合ができることを願っている。僕にとってイタリアだけでなく日本の皆さんが、会場で応援してくれることはとても大切なこと。ホームでプレーする僕らに熱狂する観客の姿はいつでも最高だから」とも、思いを語った石川。ファンもきっと満員の本拠地で躍動する14番を間近で目にする日を心待ちにしているはずだ。

 来季の前にまずは日本代表として東京五輪に向け動き出す。「龍神NIPPON」を率いる新キャプテンとして、日本時間5月28日からイタリア(リミニ)で開催される『ネーションズリーグ』に挑む。

構成●THE DIGEST編集部

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