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バレーボール

新主将・石川祐希がチームに合流!東京五輪に向けて「個人が目立つのは、いい傾向」若手の台頭を歓迎

北野正樹

2021.05.17

自らを高めるために主将を引き受けた石川が、オンライン会見に臨んだ。写真:オンライン会見より(味の素ナショナルトレセン)

自らを高めるために主将を引き受けた石川が、オンライン会見に臨んだ。写真:オンライン会見より(味の素ナショナルトレセン)

 バレーボールの日本代表男子「龍神NIPPON」の石川祐希・新主将らが5月17日、今月末からイタリアで開かれる「FIVBネーションズリーグ」を前にオンライン会見に応じ、大会への意気込みや東京五輪への思いを語った。

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 イタリアから帰国後、新型コロナウイルスに対する隔離期間を終え、前日にチームに合流したという石川。主将を任されたことについて「イタリアへ中垣内監督から『主将をやってほしい』と電話があり、その場で『やらせていただきます』とお答えした」と、要請に即答したそうだ。

 石川自身、「(主将を)やりたいと思っていた。タイミング的には難しいところだったが、こういう機会を与えていただけるチャンスはないので決断した」といい、主将への思いは、2016年のリオデジャネイロ五輪出場権をかけた世界最終予選で敗れ、2020年の東京五輪開催が決まった頃に生まれた。

「目標とする世界一の選手になるためにも、主将になることも必要なのかなと思っていた。海外の高いレベルでプレーしたことで、そういう意識も芽生えたのかと思う。主将をすることで、もっとこうしなければならないと考えることもあり、自分のステップアップにもつながる。選手の良さを引き出せるような主将になりたい」と、自らをさらに高めるために責任あるポジションを求めたと説明した。
 
 この間の事情について、中垣内監督は今年の1月か2月に主将就任を要請したと明かし、要請理由について「東京五輪の年だが、パリ五輪まで3年しかない。次への強化は始まっており、思い切って主将を替えた」と、改めてパリ五輪に向けた強化の一環であることを強調した。

 石川主将が目指す代表チームの姿は、「個人技で勝てるチーム」。テレビで観戦した5月1、2日の中国との国際親善試合(東京・有明アリーナ)では「いろんな選手が出てきたなという印象。より個人の能力、個人技が目立つチームになってきた。世界のトップになるためには、チーム力以上に個人の能力、個人技が必要だとイタリアで感じた。個人が目立つのは、いい傾向に向かっていると思うし、楽しみでもある」と、高橋藍(日体大2年)や大塚達宣(早大3年)ら、個人技が光る若手の台頭を喜んでいた。
 
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