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バレーボール

右足首ねん挫負った西田有志が重症…「死力を尽くし…」中垣内監督、エース不在で五輪前哨戦に挑む決意を語る

北野正樹

2021.05.17

親善試合で大活躍を見せた日本のエース西田が戦線を離脱した。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

親善試合で大活躍を見せた日本のエース西田が戦線を離脱した。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 バレーボールの日本代表男子「龍神NIPPON」の中垣内祐一監督が5月17日、オンライン会見に応じた。

 今月8日に群馬・高崎アリーナで行なわれた有料の紅白戦で右足首を痛めて途中退場したエース西田有志(ジェイテクト)について、「当初、説明した通り右足首のねん挫に変わりはないが、決して軽いねん挫ではないということです。1日も早くチーム練習や試合に復帰できるよう、死力を尽くし、総力を挙げ頑張っているところ」と語り、詳しい検査結果は明かさなかったものの、重症であることを示唆した。28日からイタリアで始まる「FIVBネーションズリーグ」には帯同するが、エース不在のまま東京五輪の前哨戦になる重要な国際大会に臨まなければならない可能性が出てきた。

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 会見冒頭の質問に答えた中垣内監督は、「現在(西田は)1日も早い(チームへの)合流を目指して、ハードなリハビリをしているところ」と説明し、チーム練習に参加できない状況であることを明かした。
 
 西田が怪我をしたのは、紅白戦の第1セットが始まってから約15分後。相手選手のアタックをブロックしようと3人が跳んだ後、西田の右足が隣の選手の脚を踏んで倒れ込んでしまった。一度は立ち上がり、ポールに右手を添えて体を支えようとした西田だったが、苦痛に顔を歪め再び倒れ込み、スタッフに担がれコートの外へ運び出された。

 試合後、会見に応じた中垣内監督によると、西田は「2018年の世界選手権の時よりは強いねん挫」と、開幕数日前に今回と同じような状況で脚を負傷し2戦目からの出場となった世界選手権よりも負傷程度は重いと関係者に話していた。

文●北野正樹(フリーライター)

【著者プロフィール】きたの・まさき/1955年生まれ。2020年11月まで一般紙でプロ野球や高校野球、バレーボールなどを担当。南海が球団譲渡を決断する「譲渡3条件」や柳田将洋のサントリー復帰などを先行報道した。関西運動記者クラブ会友。

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