5月23日にいよいよ開催する牝馬クラシックの第二弾、オークス(G1、東京・芝2400メートル)。前編では主役のソダシ(牝3歳/栗東・須貝尚介厩舎)と対抗格のアカイトリノムスメ(牝3歳/美浦・国枝栄厩舎)を分析したが、後編の今回はその強豪2頭の間隙を突く伏兵、穴馬をピックアップ。強みと弱みを見てみる。
まず伏兵候補の筆頭として挙がるのは、昨年の未勝利戦(東京・芝1400メートル)、1月のフェアリーステークス(G3、中山・芝1600メートル)を連勝したキズナ産駒のファインルージュ(牝3歳/美浦・木村哲也厩舎)だろう。休養明けに"ぶっつけ"で臨んだ3月の桜花賞では、中団からしぶとい末脚を使って勝ったソダシから0秒1の僅差まで迫った実力馬だ。
父のキズナは中長距離の活躍馬を出し、母が短距離で活躍した。そのバックボーンから距離延長を不安視する向きもあるが、手綱を取る福永祐一騎手は、「この時期に大事なのは距離適性よりも操作性の良さ。その点は調教でしっかりやった」と自信をのぞかせる。
キズナ産駒初のG1ウィナーとなれるかどうか、陣営はオークス2勝の実績を持つベテランのアテンドに夢を託す。
続いて紹介するのが、阪神ジュベナイルフィリーズ(G1、阪神・芝1600メートル)、フラワーカップ(G3、中山・芝1800メートル)、フローラステークス(G3、東京・芝2000メートル)と、3戦続けて3着となったユーバーレーベン(牝3歳/美浦・手塚貴久厩舎)。それぞれ勝ち馬とは0秒1差、0秒2差、0秒2差と僅差の敗戦ではあるが、詰めの甘さが課題となっている。
それでも東京コースは3戦1勝、3着1回と安定した成績を残している舞台。なかでもフローラステークスで記録した上がり3ハロン33秒2という爆発的な追い込みは強いインパクトを残した。持ち前の末脚の切れで、長い直線を舞台にどこまで上位に迫れるかに注目だ。
また、桜花賞の除外馬で争われる傾向にある忘れな草賞(L、阪神・芝2000メートル)で一躍オークス戦線に浮上してきたステラリア(牝3歳/栗東・斉藤崇史厩舎)も要注目だ。今年の忘れな草賞は1分58秒0という走破時計を見ても分かるように非常にハイレベルな戦いとなった中、そのレースを鮮やかな差し切りで勝利を飾った。
勝ち身に遅いきらいはあるが、デビュー2戦目から5戦連続で最速の上がり時計を記録しているように、コンスタントに繰り出せる鋭い末脚は大きな武器だ。1800メートル戦と2000メートル戦で勝利を収めているだけに、2400メートルへの距離延長は歓迎のくちだろう。
まず伏兵候補の筆頭として挙がるのは、昨年の未勝利戦(東京・芝1400メートル)、1月のフェアリーステークス(G3、中山・芝1600メートル)を連勝したキズナ産駒のファインルージュ(牝3歳/美浦・木村哲也厩舎)だろう。休養明けに"ぶっつけ"で臨んだ3月の桜花賞では、中団からしぶとい末脚を使って勝ったソダシから0秒1の僅差まで迫った実力馬だ。
父のキズナは中長距離の活躍馬を出し、母が短距離で活躍した。そのバックボーンから距離延長を不安視する向きもあるが、手綱を取る福永祐一騎手は、「この時期に大事なのは距離適性よりも操作性の良さ。その点は調教でしっかりやった」と自信をのぞかせる。
キズナ産駒初のG1ウィナーとなれるかどうか、陣営はオークス2勝の実績を持つベテランのアテンドに夢を託す。
続いて紹介するのが、阪神ジュベナイルフィリーズ(G1、阪神・芝1600メートル)、フラワーカップ(G3、中山・芝1800メートル)、フローラステークス(G3、東京・芝2000メートル)と、3戦続けて3着となったユーバーレーベン(牝3歳/美浦・手塚貴久厩舎)。それぞれ勝ち馬とは0秒1差、0秒2差、0秒2差と僅差の敗戦ではあるが、詰めの甘さが課題となっている。
それでも東京コースは3戦1勝、3着1回と安定した成績を残している舞台。なかでもフローラステークスで記録した上がり3ハロン33秒2という爆発的な追い込みは強いインパクトを残した。持ち前の末脚の切れで、長い直線を舞台にどこまで上位に迫れるかに注目だ。
また、桜花賞の除外馬で争われる傾向にある忘れな草賞(L、阪神・芝2000メートル)で一躍オークス戦線に浮上してきたステラリア(牝3歳/栗東・斉藤崇史厩舎)も要注目だ。今年の忘れな草賞は1分58秒0という走破時計を見ても分かるように非常にハイレベルな戦いとなった中、そのレースを鮮やかな差し切りで勝利を飾った。
勝ち身に遅いきらいはあるが、デビュー2戦目から5戦連続で最速の上がり時計を記録しているように、コンスタントに繰り出せる鋭い末脚は大きな武器だ。1800メートル戦と2000メートル戦で勝利を収めているだけに、2400メートルへの距離延長は歓迎のくちだろう。