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格闘技・プロレス

“打倒モンスター”へ!ドネアが井上尚弥とのリマッチに燃える「あのイノウエ戦では情け容赦のない闘争心がなかった」

THE DIGEST編集部

2021.05.28

世界を熱くさせた井上との激闘は、当時、同級で最強とも言われたドネアの魂に火をつけたようだ。(C)Getty Images

世界を熱くさせた井上との激闘は、当時、同級で最強とも言われたドネアの魂に火をつけたようだ。(C)Getty Images

“打倒モンスター”に向けて、38歳のベテラン戦士が燃えている。

 来る5月29日(現地時間)、元世界5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)は、王者ノルディーヌ・ウーバーリとのWBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦に挑む。

 ドネアは、2019年11月7日にさいたまスーパーアリーナで行なわれたワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)決勝で井上尚弥(大橋)と対決。歴史的激闘を演じた末に判定負けを喫した。その戦いから約1年半ぶりの復帰戦となる。

 現地時間5月27日に久々の復帰戦に向けた公式記者会見に臨んだドネアは、「38歳でタイトルを獲得し、118ポンドで最年長のチャンピオンになるのは素晴らしいことだ。年齢は私を止める理由にはならない」と、ウーバーリからの王座奪取を誓っている。

 フィリピンの閃光の異名を持つ名手には、どうしても果たさなければならない使命がある。それこそが1年半前に敗れた井上の撃破である。

「この休養期間は私を助けてくれたが、本当はすぐに戦いがしたかったし、ジムで学んだことを試したかった」と強調するベテラン戦士は、ウーバーリ戦の先に見据える因縁のライバルの名を口にしている。
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「私はいつだって最高の戦いを希望する。実際に私はまだこのレベルでボクシングをやっている。ウーバーリと戦った後は、イノウエとの再戦を狙うよ。残りのベルトを集めることは間違いない。私は彼がこの闘いの勝者との戦いを望んでいることを知っている」

 日本列島を、いや世界を熱狂させた激闘のリベンジを誓うドネアは、1年半前の対戦で自らに足りなかったものを明かした。

「あの時のイノウエとの戦いでは彼に敬意を払いすぎたのかもしれない。明らかに足りないものがあったんだ。それは情け容赦のない闘争心だ。私はスパークリングの段階から重要な要素を失っていた。今度は全力で行く」

 同じ会見で「俺はこの階級で最高だ。彼(ドネア)のキャリアは素晴らしいが、チャンピオンであり続けたい」と宣言したウーバーリも平凡な相手ではない。だが、「もう誰も私は止めらない」と強調するドネアの力強い言葉には、井上撃破やタイトル統一に向けた並々ならぬ闘志が溢れている。

構成●THE DIGEST編集部
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