フィリピンの猛者が再び王座に返り咲いた。
現地時間5月29日、WBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦が、カリフォルニア州カーソンで行なわれ、挑戦者のノニト・ドネア(フィリピン)が、王者のノルディーヌ・ウバーリ(フランス)を撃破。2年ぶりにベルトを手にした。
【動画】歴史を作った! ドネアのウバーリ撃破のKOシーンはこちら
立ち上がりはフットワークに長ける王者が仕掛けていく展開が続いたが、「彼のパターンは分かっていた」というドネアは余裕を持って構えると勝負をかける。3回に距離を詰めてくるウバーリから2度のダウンを奪うと、続く4回には渾身の左フックを炸裂させ、17戦無敗だった男をリングに沈めた。
史上最年長でバンタム級王者となった38歳の衝撃のTKO勝ちには、現役戦士や現地識者からも驚嘆の声が上がっている。元WBAスーパー・IBF世界スーパーウェルター級統一王者のジュリアン・ウィリアムズは、自身のツイッターで「ノニト・ドネアは非現実的な存在だ。もう終わりと言われた彼の力は、誰よりも鋭く見えた」と絶賛。さらに米放送局『ESPN』のリポーターでもあるライアン・サングリアは、「ドネアは非常に暴力的で無慈悲なノックアウトパンチャーだ」と記したうえで、こう続けた。
「モンティエル戦のKOやこのウバーリのダウンを見る限り、イノウエの顔も打ち砕く。彼の放つ全てのパンチが試合を終わらせられる力を持っている。私はカシメロとドネアの戦いが見たい。フィリピン人同士を戦わせるべきではないというのはナンセンスだし、二人はそういうたわごとを信じない男だ」
試合後に「年齢は関係ない。人は身体を鍛え、心をケアすれば、いつまでも戦える」と自信をみなぎらせ、改めて存在感を誇示したドネア。2019年11月のワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ決勝で判定負けを喫した井上尚弥(大橋ジム)との再戦を口にした男の野望は、はたして、叶うだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
現地時間5月29日、WBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦が、カリフォルニア州カーソンで行なわれ、挑戦者のノニト・ドネア(フィリピン)が、王者のノルディーヌ・ウバーリ(フランス)を撃破。2年ぶりにベルトを手にした。
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立ち上がりはフットワークに長ける王者が仕掛けていく展開が続いたが、「彼のパターンは分かっていた」というドネアは余裕を持って構えると勝負をかける。3回に距離を詰めてくるウバーリから2度のダウンを奪うと、続く4回には渾身の左フックを炸裂させ、17戦無敗だった男をリングに沈めた。
史上最年長でバンタム級王者となった38歳の衝撃のTKO勝ちには、現役戦士や現地識者からも驚嘆の声が上がっている。元WBAスーパー・IBF世界スーパーウェルター級統一王者のジュリアン・ウィリアムズは、自身のツイッターで「ノニト・ドネアは非現実的な存在だ。もう終わりと言われた彼の力は、誰よりも鋭く見えた」と絶賛。さらに米放送局『ESPN』のリポーターでもあるライアン・サングリアは、「ドネアは非常に暴力的で無慈悲なノックアウトパンチャーだ」と記したうえで、こう続けた。
「モンティエル戦のKOやこのウバーリのダウンを見る限り、イノウエの顔も打ち砕く。彼の放つ全てのパンチが試合を終わらせられる力を持っている。私はカシメロとドネアの戦いが見たい。フィリピン人同士を戦わせるべきではないというのはナンセンスだし、二人はそういうたわごとを信じない男だ」
試合後に「年齢は関係ない。人は身体を鍛え、心をケアすれば、いつまでも戦える」と自信をみなぎらせ、改めて存在感を誇示したドネア。2019年11月のワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ決勝で判定負けを喫した井上尚弥(大橋ジム)との再戦を口にした男の野望は、はたして、叶うだろうか。
構成●THE DIGEST編集部