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格闘技・プロレス

武藤敬司、“禁断”のムーンサルト解禁もダメージが深く王座陥落!新王者の丸藤正道は「あれがなければ負けてた…」

どら増田

2021.06.07

必殺の大技であるムーンサルトを披露した武藤だったが、そのダメージは計り知れなかった。写真提供:CyberFight

必殺の大技であるムーンサルトを披露した武藤だったが、そのダメージは計り知れなかった。写真提供:CyberFight

 6月6日、「CyberFight」傘下の4団体(DDTプロレス、プロレスリング・ノア、東京女子プロレス、ガンバレ☆プロレス)による合同興行「CyberFight Festival 2021」が、埼玉・さいたまスーパーアリーナで開催され、大トリとなった一戦で、丸藤正道が武藤敬司を破り、5年5か月ぶり4度目のGHCヘビー級王座戴冠を果たした。

 序盤からじっくりと攻め立てた武藤が15分過ぎに足4の字固めで丸藤を捕獲すると、試合が動く。ここぞとばかりにシャイニング・ウイザード連発し、エメラルドフロウジョンへとつなぐと、18年3月にヒザの人工関節置換術を受けて以降、封印していたムーサルトプレスを解禁したのだ。

 伝説の大技披露に思わず客席からもどよめきが起こるも、ダメージが深くカバーが遅れ、カウント2で返されてしまう。ウイークポイントの両ヒザをマットで強打してしまった武藤はこれにより完全に窮地に。ここを勝機と見た丸藤は、トラースキックからヒザを連打、最後は虎王・零をさく裂させ、3カウントを奪取。まさかのタイトル移動劇となった。

 試合後、丸藤は「武藤さん、ノアに入団してくれてありがとうございます。今日という日に俺と闘ってくれてありがとうございました。ベルトを獲ったけど、武藤敬司を何一つ超えられたと思ってない」と語り、「皆さん、これからも俺たちをその目で追ってください。俺たちは必ずプロレスの力で皆さんを元気にします」と力強く宣言。

 ここで、KO-D無差別級王者の秋山準、プリンセス・オブ・プリンセス王者の山下実優を招き入れた丸藤は、「ノア、DDT、ガンバレ☆プロレス、東京女子。またこういう機会があったら、プロレスの力で盛り上げたいし、各々の団体の力を上げて、てっぺんを目指したいと思います」と締めくくった。

【動画】誰もが度肝を抜かれたまさかのムーンサルト! 武藤敬司の大技炸裂シーンはこちら
 バックステージでも勝因を問われた丸藤は、「試合のなかで一つの分岐点はあの人が勝利を見いだしてのムーンサルト。あれがなければ負けてた。ここぞであきらめないこと。最後あのラッシュにかけてたんで。蹴りとヒザの。アレを返されてたらダメだったと思う」と振り返り、次なる闘いに目を向けた。

「何年ぶりですか?GHCを持つのは。新しくなってからは初めましてなんで。しっかり愛着をわかして付き合っていきたいと思います。こんな素晴らしい大会のメインで武藤敬司に勝って獲ったんで。次、誰とやるか分からないけど、次でコロッと負けないように。しっかり防衛して、“丸藤正道ここにあり”って見せられるんじゃないですか」

 一方、敗れた武藤はノーコメントだったが、CyberFight版オールスター戦で最もインパクトを残したのは言うまでもない。

◆サイバーファイト◆
『CyberFight Festival 2021』
2021年6月6日
埼玉・さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナ
観衆 4800人(超満員)
▼トリプルメインイベントⅢ GHCヘビー級選手権試合(60分一本勝負)
<王者>●武藤敬司(23分30秒 体固め)丸藤正道○<挑戦者>
※虎王・零。武藤が3度目の防衛に失敗、丸藤が第35代王者となる。

文●どら増田
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