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格闘技・プロレス

「20億円以上も稼ぐのはおかしい!」“お騒がせYouTuber”のボロ儲けに非難殺到!UFC王者は嘆き節「ハグだけを見させられた」

THE DIGEST編集部

2021.06.07

UFCのヘビー級王座に君臨するガヌー(左)は、ポールとメイウェザー(右)が披露した凡戦に苦言を呈した。(C)Getty Images

UFCのヘビー級王座に君臨するガヌー(左)は、ポールとメイウェザー(右)が披露した凡戦に苦言を呈した。(C)Getty Images

 迫力に欠ける試合内容に非難の声が殺到している。

 現地時間6月6日、元ボクシング世界5階級制覇王者のフロイド・メイウェザー(アメリカ)は、マイアミにあるハードロック・スタジアムで世界的人気を誇る“お騒がせYouTuber”のローガン・ポール(アメリカ)とのエキシビション8回戦(1回3分)で激突。派手な打撃戦やダウンシーンもないまま、ドローで終戦した。

 試合は終始、メイウェザーが主導権を握った。5階級以上も体格差があるポールを相手に、巧みなステップワークと素早い出入りで翻弄。ほとんど疲労の色を見せずに、危なげなく8ラウンドを終えたのだった。

 非難の声に晒されているのはポールだ。序盤戦こそ積極果敢に仕掛けたが、4回以降はクリンチで逃れるのが精いっぱい。最後はスタンドからブーイングを浴びせられる始末だったからである。

 試合後の反応は冷ややかなものばかりだ。米放送局『Fox Sports』など複数メディアによれば、SNSなどを中心にファンからは「メイウェザーと引っ付き続けた8ラウンド」「30分間の連続ハグを見せ続けられただけ」と皮肉交じりの声が相次いだという。

 凡戦とはいえ、“金の亡者”の異名を持つメイウェザーが参戦した一戦。それだけにギャランティーは凄まじい。金額は非公表ながら、英紙『Daily Mail』などによれば、メイウェザーは1000万ドル(約11億円)が最低保証され、ペイパービュー収益の受け取り分が50%とされ、約120億円が懐に入るという。
 

 一方のポールも、最低25万ドル(約2700万円)が保証され、ペイパービュー収益の10%の報酬も約束されているため、およそ22億円以上を手にする計算となっている。

 一連の金回りにも批判の声が上がる。現在、総合格闘技団体「UFC」のヘビー級チャンピオンに君臨するフランシス・ガヌー(カメルーン)は、自身のツイッターで辛辣な見解を寄せている。

「プロボクシングの戦績が0勝1敗のローガン・ポールが、たかがエキシビションで20億円以上も稼ぐなんてどうかしてるだろ。俺たちが間違ってるのか?」

 あのマイク・タイソンに憧れ、かつてヨーロッパで路上生活をしながらボクシングに勤しんでいたガヌー。そうした下積み生活を知る彼だけに、今回のような安易なマッチメイクに思うところがあるのかもしれない。

 試合後、「誰だって不可能なことはない。その気になれば、世界最高のボクサーとも戦える」と勝ち誇った表情で宣言したポール。だが、熱っぽく語る彼の反応とは裏腹に、周囲は冷めていっている感が否めない。

構成●THE DIGEST編集部
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