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格闘技・プロレス

上谷沙弥が悲願のシンデレラ・トーナメント制覇!「未来じゃなく正真正銘のスターダムを目指す」と宣言【スターダム】

どら増田

2021.06.13

シンデレラの衣装に身を包み、満足げな表情を浮かべる上谷。実力派の舞華を破る見事な戦いぶりだった。写真:塚本凜平(THE DIGEST写真部)

シンデレラの衣装に身を包み、満足げな表情を浮かべる上谷。実力派の舞華を破る見事な戦いぶりだった。写真:塚本凜平(THE DIGEST写真部)

 6月12日、ブシロード傘下の女子プロレス団体スターダムは、ビッグマッチ『TOKYO DREAM CINDERELLA 2021 Special Edition』を大田区総合体育館で開催した。

【PHOTO】“シンデレラ”に輝いたのは上谷沙弥!決勝で舞華倒しリング上でドレス姿を披露!

 たびたび延期されていた『シンデレラ・トーナメント2021』が行なわれ、準決勝でウナギ・サヤカを破った舞華と、ひめかを撃破した上谷沙弥が、決勝での一騎打ちに臨んだ。

 ゴングが鳴らされた直後からテーピングを巻いている舞華の脚に執拗に狙いを定めた上村は、5分を経過してからも素早いロープワークを制するなど一気に主導権を握る。そしてロープを使った攻撃で、さらに脚へのダメージを加えていった。

 一方、反撃したい舞華は、スワンダイブ式のボディプレスを狙った上谷をキャッチし、そのまま投げて流れを変えると、ラリアットを決めフォールもカウントは2と決めきれない。

 その後、一進一退の様相を呈するなかで、ランニングシューティングスタープレスを決めた上村が、フェニックス・スプラッシュを狙いトップロープへ。ここですかさず立ち上がって、相手の大技を阻止した舞華もトップロープから雪崩式ブレーンバスターを決める。しかし、ダメージが蓄積した両者はなかなか立ち上がれない。

 それでもなんとか立ち上がった舞華は、強烈なエルボーからバックドロップを決めると、勝機と見たのか、スリーパーホールドから片羽締めで上谷を締め上げると、一度はロープに逃げられるも、山茶花からの炎華落としという連続技を果敢に狙った。
 
 しかし、これを回避した上谷は舞華にスパニッシュフライを見舞って形勢逆転。続けてスター・クラッシャーが決まると、一気にトップロープへ登り、必殺のフェニックス・スプラッシュを炸裂させてカウント3を奪取した。

 見事に栄えある今年のシンデレラに輝き、リング上に緑のドレスを着て登場し直した上谷は、中野たむの持つ白いベルト(ワンダー・オブ・スターダム王座)に挑戦すると表明。バックステージで、王者自らが受諾した。しかるべき場所で両者のタイトルマッチが実現するはずだ。

 シンデレラ・トーナメントの優勝者が白いベルトを巻くというジンクスがあるが、上谷は「プロレスラーとして初めてシンデレラという1人でのタイトルを手に入れる事ができて本当に嬉しいです」と優勝の余韻に浸りつつ、さらなる上位進出を誓った。

「私は今日で未来のスターダムからシンデレラになりました。だからこれからは正真正銘のスターダムを目指して頑張っていきたいと思います。これからは自分のことを未来のスターダムとは叫びません。次に叫ぶときは私がスターダムだ! と叫びたいです」

 昨年の“シンデレラ”であるジュリアを筆頭に、このトーナメントを制して、スターになった選手は数知れない。スターダムへの階段をひとつ登った新たなるシンデレラの活躍に期待したい。

◆スターダム◆
『TOKYO DREAM CINDERELLA 2021 Special Edition』
2021年6月12日
観衆 1240人
東京・大田区総合体育館
▼シンデレラ・トーナメント決勝戦(時間無制限1本勝負)
○上谷沙弥(15分08秒 片エビ固め)舞華●
※フェニックス・スプラッシュ
※上谷が初優勝

取材・文●どら増田 / FUZKI

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