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「レッドブルの忍耐力は無限ではない」予選3度目クラッシュの角田裕毅に各国メディアは厳しい視線

THE DIGEST編集部

2021.06.20

予選はクラッシュでタイムなしの角田。フランスGP決勝は最後尾からのスタートとなった。(C)Getty Images

 F1第7戦のフランスGPは6月19日に予選が行なわれ、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅はQ1最初のアタックでスピン。そのまま復帰できず、タイムなしとなって決勝では最後尾スタートを余儀なくされることとなった。

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 午前のフリー走行では17番手となる1分33秒424に終わるも、終盤には12番手のタイムがトラックリミットで取り消されたルーキーは、前日に掴んだ好感触を持って予選に臨んだが、ターン1で縁石に乗り過ぎてコントロールを失い、後ろ向きに滑ってバリアにヒット。大きな衝撃はなかったもののギアが入らず、無念の思いで車を降りることとなった。

 マシンのトラブルも予想されたが、第2戦エミリア・ロマーニャGPに続くタイムなしに終わった角田は、自らのミスであることを認め、自身のSNSで「Q1で早々にスピンを喫するミスをしてしまい、ノータイムに終わりました。明日は最後尾からのスタートとなりますが、毎ラップ、最大限に攻めていくつもりです!」と投稿。また、チームの公式サイトを通しても、以下のように反省などのコメントを残している。
 
「今日の予選は僕のミスなので、チームには申し訳なく思っています。ターン1で黄色の縁石に乗りすぎてしまい、スピンを喫しました。バリアへの接触を避けるために、できる限り強くブレーキをかけようとしましたが、後ろ向きに氷の上を滑るように行ってしまいました」

 思わぬ結果に終わった予選について、チームはSNSで「不運にも角田の1日はあまり早く終わってしまった」と伝え、チームのマシンパフォーマンス部門の責任であるギョーム・ドゥゾトゥーは「残念ながらユウキの予選は長く続かなかった。アタック開始時から車の挙動がシャープで、ターン1でタイトすぎてコントロールを失ってしまった」と振り返った。

 また、ホンダ・レーシングの田辺豊治テクニカル・ディレクターは「Q1の最初のアタックでクラッシュという残念な予選になったが、車には速さがあり、レース経験のあるコースなので、着実に走り切ってポジションを上げてほしい」と、決勝に向けて期待を寄せている。