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ハンドボール女子日本代表が東京五輪メンバー14名発表!永田しおりに聞くメダル獲得への想い

THE DIGEST編集部

2021.06.25

永田は永田しおりは、「日本代表選手としての誇りと責任、そして感謝の気持ちを忘れずに全力で戦いたいと思います」と語った。Photo by RAYHAND 磯口正人

永田は永田しおりは、「日本代表選手としての誇りと責任、そして感謝の気持ちを忘れずに全力で戦いたいと思います」と語った。Photo by RAYHAND 磯口正人

 日本ハンドボール協会が6月23日、東京オリンピックに臨む女子日本代表選手14名を発表した。ロンドン・オリンピック予選から代表に選ばれ続け、今大会では副キャプテンを務める永田しおりに話を聞いた。

 東京オリンピック代表メンバーは直前に行なわれた5週間の合宿に参加した23名から選出された。都内での記者会見でウルリック・キルケリー監督は、「この5年で2度の世界選手権など、たくさんの経験を積んでいいチームに成長した。ハングリーさもある」と評価したうえで、「私たちは大きな夢を持っています。最高の結果が欲しいし、メダルが欲しい」と目標を語った。

 会見では内定選手のコメントが発表された。永田しおりは、「内定選手に選ばれ本当にうれしいですし、少しほっとしました。オリンピック開催に関しては様々な意見があると思いますが、私自身は日本代表選手としての誇りと責任、そして感謝の気持ちを忘れずに全力で戦いたいと思います」とコメントを寄せた。

 2011年に代表入りした永田は、これまで国際試合120試合で102得点。2019年の世界選手権では、怪我で代表を外れた原希美に代わりキャプテンも務めた。そんな経験豊富なベテランも、今回のメンバー選考前は眠れない夜を過ごしたという。会見終了後に話を聞くと、「オリンピックのためにやってきたし、いろんな方々に応援してもらった。何としてでも出ないといけないという想いがあった」と語る。
 
 ハンドボール女子日本代表がオリンピックに出場するのは、1976年モントリオール五輪以来11大会ぶり。永田にとっては、ロンドンとリオデジャネイロの2大会の五輪予選で苦い経験がある。「ロンドンの時は、予選の年にサプライズで入って負けたのですが、リオは4年間ずっと合宿して、そのためにやってきた結果、最終予選で負けてしまったので、次に進めなかった」と振り返る。

 永田は、日本ハンドボールリーグの名門オムロンピンディーズに所属する。恩師や周りの人たちの励ましを受け、チームの地元・熊本で開催される2019年の世界選手権など新しい目標を見つけ、ハンドボールの夢を追い続けることに。その世界選手権で過去最高の10位になりながらも、課題はまだ多くあると2020年1月からは単身デンマークに渡り、約2か月の武者修行も行なった。

 代表11年目になった永田は、「今までで1番チーム力のある代表になったと思う。ケガから復帰した選手もおり、1年伸びたことをプラスに捉えられる。チームにまとまりもある。代表になれなかった仲間のためにも頑張ろうと思うし、外れたメンバーも一緒に戦ってくれると思います。まずは1次リーグを勝ち進み、メダルを獲得したい」と力強く語る。

 今後は6月29日から代表合宿が再開。1次リーグでは、オランダ、モンテネグロ、韓国、アンゴラ、ノルウェーと対戦する。

取材・文●森本茂樹(フリーライター)

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