新日本プロレスは７月２日、『KIZUNA ROAD』東京・後楽園ホール大会を開催。メインイベントではNEVER無差別級６人タッグ選手権試合、チャンピオンチームでCHAOSの後藤洋央紀＆石井智宏＆YOSHI-HASHIが、天山広吉＆小島聡＆永田裕志の第三世代トリオと７度目の防衛戦を行なった。

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　両軍は絆の力をぶつけ合うように、序盤から一進一退の攻防を繰り広げる。後藤＆YOSHI-HASHIが合体技を仕掛け、追い詰められながらも必死に切り抜けた小島は、前日に後藤を沈めたようにラリアットを放った。だが、後藤は回避すると、牛殺しのモーションから一気にGTRを炸裂させカウント３。小島は返すことができず、CHAOSが激闘を制してV7を達成した。

　試合後、遺恨が深まっていた石井と永田をはじめ、両チームは健闘を称え合うように握手をかわし、場内から大きな拍手。マイクを持った後藤は「第三世代は強かったです！でも俺たちの絆はこんなところでは負けません！オリンピックよりも熱い闘いを俺たちは見せていきます」と叫び、後藤から振られたYOSHI-HASHIが決め台詞で大会を締めくくろうとした。

　しかしその瞬間、突如場内が暗転。明かりが点くと、EVIL＆東郷がリンク上に。EVILがNEVER６人タッグのベルトを放り投げると、東郷が石井をスポイラーズチョーカーで締めあげてから、EVILが必殺技のEVILを見舞って、チャンピオンチームを嘲笑った。試合が好勝負だっただけに、このような暴挙でエンディングをぶち壊されたのは後味が悪く残念だ。
  　ダメージが深い石井は若手に背負われてノーコメントで控室へ。バックステージで後藤は「一難去ってまた一難か。でも大丈夫だ。石井さんがこんなとこで止まるわけねえよ。必ず百倍に、千倍にしてやり返してくれるはずだ」と怒りを吐露し、YOSHI-HASHIも挑戦を受けて立つ気持ちを次のように明かした。

「オイ、EVIL！ベルト投げ捨てやがって、この野郎！ふざけんな、オイ！NEVERの６人のベルト、獲れねえってわかったんだろ？EVIL、この腰抜け野郎が！ふざけやがって、この野郎！オイ、暗い所でやってやってもいいぞ、この野郎！この腰抜けが！」

　一方、暴挙に出たEVILは東郷と一緒にイスを持ってきて、それに座ると「NEVER シックスメンのベルトなんてな、どうでもいいんだよ。石井、てめえが目障りなんだよ。サシで潰してやるからな、よく憶えとけ！よし行くぞ」と石井狙いでの行動だったと一方的にコメント。東郷とともに引きあげていった。

　EVILは石井とシングルをやりたいそうだが、エンディングをぶち壊された後藤＆YOSHI-HASHIも黙っているわけもなく、CHAOSとバレットクラブの抗争は再燃必至である。

◆新日本プロレス◆
『KIZUNA ROAD』
2021年7月2日
東京・後楽園ホール
観衆　483人
▼NEVER6人タッグ選手権試合（60分１本勝負）
＜王者組＞○後藤洋央紀＆石井智宏＆YOSHI-HASHI（26分50秒　片エビ固め）天山広吉＆小島聡●＆永田裕志
※GTR
※第21代王者組が７度目の防衛に成功

文●どら増田