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バレーボール

バレー女子五輪代表がオンライン会見。エース黒後は「最低ラインをいかに高くできるかが大事」と波の少ないプレーを誓う

北野正樹

2021.07.03

中田監督は黒後(中央)をエースに指名。「前衛、後衛からどんどん攻撃しチームを引っ張ってほしい」と期待を寄せた。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

中田監督は黒後(中央)をエースに指名。「前衛、後衛からどんどん攻撃しチームを引っ張ってほしい」と期待を寄せた。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 日本バレーボール協会は7月2日、東京五輪を戦う女子代表チーム・火の鳥NIPPONの出場内定選手12人のオンラインでの記者会見を開いた。

 4大会連続出場の荒木絵里香(トヨタ車体)は「いろんな人のサポートに改めて感謝の気持ちでいっぱい」とコロナ禍での開催を含め関係者に謝意を示した。2004年のアテネ五輪では選出されなかったが、その後の4大会に連続出場。「選ばれなかったことは、その後の競技人生での大きなポイントになった。あの経験で五輪への思いがさらに大きくなった。今となっては、あの経験があってよかったと思える。今回、最後に選ばれなかった選手も、同じように思い、歩んでくれれば」と、主将としても選考から漏れた選手を思いやった。

 中田久美監督から「エースは黒後。前衛、後衛からどんどん攻撃しチームを引っ張ってほしい。スイッチが入った時の打力、読み、スピードに期待したい」と評価された黒後愛(東レ)は「自分の中でもスイッチが入っている時と入っていない時は、ゾーンじゃないがここに入れる感覚はなかなか難しい。最低ラインをいかに高くできるかということが大事で、その中でのゾーンだと思う。ミスを恐れるのは嫌だが、安定したプレーを出来るようにしたい」と、調子の波を少なくしてチームの勝利に貢献することを誓っていた。
 
 2021年、176センチの高さを買われ代表に初選出され、先輩アタッカー陣に臆することなく攻撃を引き出すトス回しを評価され、正セッターに抜擢された20歳の籾井あき(JT)は「迷わず、1人ひとりへのトスの精度を高めて、打たせ切りたい」と意気込みをみせた。

 女子の競技は7月25日から有明アリーナで開催。各6チームが2組に分かれ予選ラウンドを行い、各組上位4チームが決勝トーナメントに進む。予選ラウンドで日本は、ケニア、セルビア、ブラジル、韓国、ドミニカ共和国と同組で戦う。

文●北野正樹(フリーライター)
【プロフィール】きたの・まさき/1955年生まれ。2020年11月まで一般紙でプロ野球や高校野球、バレーボールなどを担当。南海が球団譲渡を決断する「譲渡3条件」や柳田将洋のサントリー復帰などを先行報道した。関西運動記者クラブ会友。

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