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格闘技・プロレス

“闇落ち”したキッド奪還に光明!? 鉄パイプで殴られそうになった岩谷麻優をまさかの救助「揺れてるから…」

どら増田

2021.07.11

キッド(左)の腕を引っ張り、闇から救い出さんと奔走する岩谷(右)。その姿に心が動いた(!?)。(C)スターダム

キッド(左)の腕を引っ張り、闇から救い出さんと奔走する岩谷(右)。その姿に心が動いた(!?)。(C)スターダム

 7月10日、ブシロード傘下の女子プロレス団体「スターダム」は、大阪・エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)第2競技場で、『CINDERELLA SUMMER TOUR 2021 in OSAKA』を開催した。

 注目を集めていた第3試合では岩谷麻優&コグマのSTARS組と、STARSから大江戸隊に移籍したスターライト・キッドと琉悪夏のタッグが激突した。

 去る6月12日に大田区総合体育館で行なわれたイリミネーションマッチに敗れ、大江戸隊に強制加入となったスターライト・キッドは、完全に闇落ち。そのキッドを“正義”の姿に戻すため、諦められない岩谷は大江戸隊にリマッチを要求。それに小波が1対5でのハンデマッチを条件に出し、異例の形で奪還マッチが決定した。

 奪還マッチ前ラストの顔合わせとなった両雄の一戦は、力比べからショルダータックルで琉悪夏が相手先発のコグマを倒して主導権を握る。一時はコグマと岩谷のコンビ技で反撃を食らった大江戸隊組だったが、琉悪夏が相手の髪を掴む、荒々しい攻撃を展開し、流れを渡さない。

 しかし、試合終盤、STARS組が粘りを見せ、コグマがキッドにドロップキックを炸裂。たまりかねた琉悪夏は、大江戸隊のボスである刀羅ナツコから受け継いだ鉄パイプを取り出し、コグマを殴打。鉄パイプを使ったキャメルクラッチでコグマを締め上げたところで、レフェリーが、大江戸隊の反則負けを宣告した。
 
 レフェリーストップ後も、のたうち回るコグマに攻撃を加える琉悪夏は、岩谷にも鉄パイプで殴りかかろうとする。しかし、これをまさかのキッドが制止したのだ。

 これを見た岩谷は、すかさずリングを降りようとするキッドの手を掴み、じっと目を見つめる。嫌がりながらも、何かを思い詰めたような顔で退場していったキッド。その胸中は再び揺らいだのだろうか?

試合後、岩谷とコグマは「キッド、助けてくれたのかわかんないけど。最後どっちなんだろう。でもあんなキッドは見たくない。多分揺れてるからSTARSに取り戻せると思う。最後の行動がキッドの全てだと思う。そう信じて高田馬場迎えたいと思います」とキッドの試合後の態度に対しては前向きに捉えている様子で語った。

 はたして、岩谷は、大江戸隊にハンディキャップルールで勝利し、正義のキッドを取り戻すことができるのか。結果によっては、STARSと大江戸隊の抗争は長期化するかもしれない。

◆スターダム◆
『CINDERELLA SUMMER TOUR 2021 in OSAKA』
2021年7月10日
エディオンアリーナ大阪第2競技場
観衆 331人(満員)
▼タッグマッチ(30分1本勝負)
○岩谷麻優&コグマ(13分31秒 反則負け)スターライト・キッド&琉悪夏●

取材・文●どら増田/FUZKI

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